ELL82_sakudekugiraretayuuhodou_TP_V (1)

私の家は、小学校から遠く、登校班で一緒に帰っても1kmは、一人で歩かなければいけない状態です。 
そんな私を心配してか、両親は防犯ブザーを買ってくれました。 
それが中々特徴的で、ピ○チュウのフィギィアの防犯ブザーでした。 
(これが本当にでかい、こぶしサイズのスケールモデルw) 
当時ぽけっとなモンスターが大好きだった為、キーホルダーのようにランドセルにつけていました。

そして二年生の時 一人で下校していると林の中から、男(が声を掛けてきました。 
「おじょうちゃん、こっち来て」と。 
完全に学校や家で聞いていた「不審者」のパターンであり 
私はすぐに、ピカチュ○のブザーを鳴らしました。 
男は大慌てで逃げていき、私は事なきを得ました。 

その後、警察やら何やらありましたが、家族は心配して優しくしてくれるし、警官を間近に見れる 
学校でもちょっとした話題の中心になれ、この事件は嫌なものとしては残りませんでした。

それから何年かたって、その出来事も忘れたころたしか4,5年生の時、また同じ出来事に会いました。 あの時と全く同じ林から、知らない男(臨戦態勢)が 
「ごめん、こっちきて」と、手招きしています。 

その頃の私も2回目ということで落ち着いており(どうせなら可愛い子狙えやw)と思っていましたw 
しかし、あ と気付きました。 
ブザーをランドセルの中に閉まっていたのです。

何を思ったのか、私は 
「ちょっと待ってください」と言って、ランドセルをおろし、ブザーを取り出そうとしました。男の方も何故か律儀に少し待ってくれます。 
そして、ピカ○ュウなブザーを取出し、スイッチを入れようとした瞬間 


「お前かあああああああああああ!!!!!」 


優しげだった声が、突然低い男の怒声に変わりました。 
その目線は、私の手の中の防犯ブザーを見ています。 
怖くなり、悲鳴を上げながらも、なんとかブザーを鳴らすと、男は 
「あああああああああああああああああああああ」 
と叫びながら、走っていきました。

「お前か」の言葉の意味が分かるまで、しばらくかかりました。 
私の特徴的なブザーを知ってる不審者…それはつまり… 

成人した今でも、あの時の声が離れません。 
男性恐怖症とかにはならなかったけれど 
あの道を、歩いて一人で通ることはできなくなりました。 

あの男、今度こそちゃんとつかまったんでしょうか…それだけが心配です。