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僕が高校生の時に写真サークルに入っているときに先輩から聞いた話。 
今はレンタルビデオで勤めているが、先輩はかって 
ビデオバブルの怪人○山昌男並に地元の映画ファンや 
アニメオタクから一目置かれている。まあ僕も時々顔を出して 
映画の話をするのだが。 

先輩はホラー映画好きで僕も先輩の影響でホラー映画を 
よく見るようになった。ある時、先輩は 

「ナ○トオブザリビングデッド知っているか?」 
「ロメロのゾンビ映画のですか?」 
「お前あれは何で昭和40年代に公開されなかったと思う?」 
「あれはモノクロだし、そんなに有名な俳優が出ていないからでしょ?」 
「Aちゃん違うんだよこれが、実は公開される予定だったんだよ」 

先輩は重い口を開いて、事実を話した。 

ナ○トオブザリビングデッドは当初、ワーナーが買い付けて1969年の夏に 
公開する予定だった。 
ところがある団体から金を貰っている左翼団体がこの映画の公開を妨害していたのだ。 
その左翼団体が言うには、「ホラー映画は商業的で、幼稚と退廃を招く」と主張している。 
他にもその左翼団体のせいで劇場公開中止になった映画は

プラン9アウタースペース(ヘラルド) 1961年春公開中止 
死霊の盆踊り(FOX) 1966年春公開中止 
2000人の狂人(FOX) 1967年夏公開中止 
エル・トポ(FOX) 1971年春公開中止 
血みどろの入江(WB) 1971年夏公開中止 
マッキラー(WB) 1972年夏公開中止 
ウィッカーマン(WB) 1974年秋公開中止 
クレイジーズ(ヘラルド) 1975年夏公開中止 
SFレーザーブラスト(松竹富士) 1980年秋公開中止 
ゾンビ3(松竹富士) 1980年冬公開中止 
ビヨンド(東宝東和) 1981年冬公開中止 
地獄の門(FOX) 1981年春公開中止 
サマーキャンプ・インフェルノ(東宝東和) 1984年春公開中止 
悪魔のサンタクロース/惨殺の斧(ヘラルド・エース) 1985年春公開中止 

とホラー映画ファンの間では有名な作品ばかりだったという。 
主な妨害工作は配給会社の前で大声でアジったり、映倫を買収して 
支援活動と見えるように工夫し、上映許可の回答を先延したり、別の 
言い訳(例えば興行収入赤字予想とされる)でやり過ごした。 
僕は先輩に 
「それで公開されなかったわけですね」 
「違うんだよAちゃん、それが理由じゃないんだよ」 
「まさか試写会までこぎつけたんじゃあ」 
「そう、試写会までこぎつけたのよ、ただ例の左翼団体のサクラがね」

先輩は続けて話した。ナ○トオブザリビングデッドの試写会では 
左翼団体の大ブーイングが沸き起こった。左翼団体の連中は 
スクリーンに物を投げつけたり、椅子をたたき壊したという、しかし 
突然、左翼の一人がナイフを取り出し、大声で喚きながら 
左翼の一人を突き刺したという。 

「ところがこれで終わればいいんだけどまだ続きがあるのよ」 
「え、刺したらニュース沙汰で中止じゃないのですか」 
「違うんだよAちゃん、本当に怖いのはここからなんだ」 

後日、試写会に参加した左翼の一人が突然発狂し、日本刀で家族を皆殺しにした、
また、他の奴は軽トラで街中を暴走し民家に突っ込んだり、または自分の娘を殺害し後、
ゾンビの如く人肉を食べたり、先輩が言うには集団パニック状態だった 

という。試写会に参加した左翼団体の連中は怪死か発狂している。 

「Aちゃん、因果応報ってあるんだよね」 
「ええ、勿論ですよ、ところで警察はどう判断したんです?」 

先輩は大笑いして 

「ハハハッ警察は左翼団体がエンジェルダストをきめていて 
 エンジェルダストの効果でおかしくなったと独断で決めてと 
 さっさと片づけたよ、ま後日、公安警察が例の左翼団体が 
 麻薬密売に関与していると決めつけて、大掃除に乗り出したんだけどね」