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端的に言うと夢から出られなかったんだよね。 
明晰夢っていうやつだと思うんだけど体は自由に動かせるしちゃんと考えることもできた(但しまどろんだような状態がずっと続く) 

夢の最初は家の中で「やった明晰夢だ!好き勝手出来るひゃっほーい!!」 
とかおもって玄関を開けてみたら明晰夢独特の自由に動こうとしたら体がとんでもなく重くなる現象が起きた(自分だけかも) 
「あーあ、せっかくの明晰夢なのにもう覚めるのかもったいない。」と思いつつ滅茶苦茶に力んで脱出しようと試みたが案の定意識がフェードアウトした。 

目が覚めたかなって思ったらじいちゃんの家にいた。 
寝る前には実家にいたのにじいちゃんの家にいたので「明晰夢続行かラッキーだな。」って素直に喜びました。 

じいちゃんの家にいる叔母にいたずらをして満足したらまたもや意識がフェードアウト。

次の場は病院の一室、診察台4つと机があるだけの簡素な作りだった。 
女医さんにそこに横になってと言われて横になろうとしたら自分の体の精巧なコピーみたいなものがすでに診察台の上で横になってる。 

幽体離脱でもしてる設定か?と思ったが女医は明らかに俺の方を見てる、まぁ良いかと思いコピーの隣のベッドに横になった。 
そして女医がコピーの体をなで回すといつの間にか自分の意識がコピーの方に移っていた。 
体が動かなかった。 
また明晰夢独特の体重くなるやつかなと思ったが今回は指先一本でさえ動かせなかった。 
「あぁ今頃現実世界じゃ布団を思いっきり押してるんだろうな」とか思ってた。 

「楽にして眠って」みたいなことを女医に言われて力を抜くとまたもや意識がフェードアウトした。 

次もまたじいちゃんの家、ここから何度か意識がフェードアウトして目覚めたらじいちゃんの家ってのが5回位続いた。 

再びじいちゃんの家で目覚めると 
「これは抜け出せないっていうよく見るホラーじゃないか、まずい怖い」と 
考え始めた。 

そこからは抜け出す方法を考え実行してみた

まず古典的な頬をつねる、抓ったが痛みはあった。 
二つ目は新聞などの文章を読んで穴を見つける方法、これも至って普通の内容だった。 
三つ目はひたすら人の顔を間近でジーッとみたり、持っていた携帯の複雑な機能を使ったりした。 

最後はもうひたすら走ったり叫んだ泣いたりした少しは覚醒するかと思って、結果は意味がなかった。 

ここで割とがちで死を覚悟する。 
現実世界じゃ植物人間とかになっているんだろうかとか考えてたら怖くて仕方なかった。 

そして再びフェードアウトして目が覚めた。 
この頃になると精神的に疲弊していて安心を求めていた。 
じいちゃんの家には家族もなぜかいたので母親に「これは夢じゃないよね!?現実だよね!?」と聞くと「夢じゃないでしょ(笑)どうしたの(笑)?」 
と言われて少しだけ安心した。 

「そうだよね、夢の訳がないよね。でもね、もう夢か現実かわかんないんだよね。もしこのままだったらこれから先も夢か現実か分かんないまま生きてかなきゃいけないんだ。」 
言葉に出したらとたんに弱気になって来ちゃって眠たくなってきた。 
先に寝るねと声をかけ眠りにつく今度こそ目が覚めていると信じて寝た。

けれど結局はまたじいちゃんの家だった。 
もう無理だと思った、これは抜け出せない。 
とれる手段はとったし頭もいたってクリア。 
考えれることは考えた。 
何でも出来る世界ならそれもいいんじゃないかと思った。 

そこから何日間かは夢の中でじいちゃんの家にいた。 
家族と叔母と布団を寄せて寝た、久々だったのでみんなとよく話せて楽しかった。 
ある日父が仕事からまだ帰ってこない時に談笑していると叔母が父の悪口を言った。 
確かに的を射ていたがムカついたので兄とともに言い返してた。 

そこで現実世界の母親が俺の部屋をノックした。 
それのおかげで目が覚めることが出来た。 
割とがちで泣いた。 
偶に夢から出られなくなると怖い話で読んでいたが自分の身に起きるとは思いもしなかった。 

落ち着くためにも書かせて貰いました。 
今現在でもここが夢なのかなって少し思います。 
体の感触もあるしここが現実なんだろうけど夢の中でもそう思っていたから……。 

もしかしたら今までの人生もすべて夢で本当の現実世界ではまだ寝てるってのもありえるのかな?