夫の不倫に気がつき、「 離婚をする」「許してくれ」と自宅で言い争っていた時のこと。
すがり付く夫を振り払いながら移動していたら、台所にたどり着いてしまった。
「離婚するくらいなら、俺を殺してくれ!」夫が土下座してそう叫んだ次の瞬間、
キィと音がして流し台の下の、包丁を仕舞ってある戸が勝手に開いた。
『えっ?』そう思って夫と顔を見合わせた。夫は凍りついていた。
今この状況でびびったら負けだと思ったので、「誰が犯罪者になるかボケ!」と怒鳴りながら足で戸を乱暴に閉めた。(手で閉める勇気は無かった)
なんだか気味が悪くて、2人ですぐに家を出て、ファミレスに逃げ込んだ。
離婚はしました。
当時の私は、夫の何もかもが嫌になってしまい、早く逃れたい一心でした。
今はその元夫とは、電話で馬鹿話するだけの友人といった間柄です。
勝手に戸が開いたのは私の思い違いではないかと気になり、以前確認してみたのですが、同様の認識でした。
憎しみ(とか恨み)につけいるっていうか、ココロの隙間に入ってあわよくばそっちの世界に誘い込む感じがしてゾッとした。
一線を越えるか踏みとどまるって、そういうとこなのかね。
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