erry15072236_TP_V

小五の時キャンプ中に米をといでいたら、
突然、妙な感覚に襲われて「おかーさーん!」と口走っていた。 
自分でも何が起こったのか理解できなかった。ついでに米もぶちまけた。 


周囲には“先生とお母さんを間違って呼んじゃった子”扱いを受けて
馬鹿にされたりヒソヒソされたり。 

元々周囲に馴染めない変わった子、頭のおかしい子というポジションだったので
その事は大して堪えなかったんだけど、どうしても家に連絡をとらなければならない気がして、
でもそれを言ったらどうせまともに取り合って貰えない上にまた頭おかしい扱いを受けるから、言い出せなくてずっとモヤモヤしていた。 
翌日キャンプが終わり帰宅すると、珍しく家事をしていたのか台所から出てきた父に、
母が倒れた事を聞いてうわぁぁぁあ!となった。 

母が心配で堪らないのと同時に、何故そんなに呑気にしてるんだ、キャンプなんか抜けさせろ、
連絡くらい寄越せという怒りもあった。 

それを伝えると父半笑いで

「うん、ギックリ腰だけどな」

うわぁぁぁぁぁあ!心配して損した! 
落ち着いて父にギックリ腰の時刻をきくと、丁度夕刻前の、自分が米をといでた頃だった。 

虫の知らせって言うけど、精度が高過ぎるのも考えものだよね。という今では笑い話。