KAI427030_TP_V

当時創立一年というその病院は、できた当初からスタッフの間で何かと噂があった 
私もそんな話はよく耳にしていたけれど、怖がってたら夜勤できないしと思い、
あまり気には止めてなかった 
そんなある日の夜勤。私以外にヘルパーのAさん、看護師のBさんは、いつもの様に夕食後の業務を一通りこなし、ナースステーションで一息ついていた。時間は夜9時を過ぎていたと思う 

その後、10時からAさんが休憩をとるということで一時その場を離れ、部屋には私とBさんの2人きりになった 
その日は患者さんからのコールも少なかった為、「今日は平和だね~」などと話していた時、突然Bさんの持ってたPHSが鳴った 
(補足だけど、PHSは院内専用で、ナースコールに対応してる他、当直医、別棟の看護師と連絡がとれ、通常夜勤の看護師のみ携帯している。 
その他ナースステーションには外来とPHSを兼用している本体の電話機がある)

Bさん「もしもし」 
すぐに出るBさん。しかし応答が無かったのか、その後何度か呼びかけた後電話をきった 

私 「コールじゃないですしね。ランプが光ってないし」 
Bさん「他の看護婦が間違ってボタン押したのかも」 

念の為、病室を一通り巡回してみたが、特に変わった様子はなく、私達は再びナースステーションに戻った 

Bさん「まぁ、何かあったらまた掛かってくるよ」 
その場はそれで終わった 

0時になってAさんが休憩から戻って来た 
その後私とAさん、Bさんはそれぞれ患者さんのケアにまわり、再びナースステーションに戻ってきたのは1時位だった 
1時半から休憩に入る私は、まだ少し時間があった為、残りのカルテの記入をしていた 
そんな時、またBさんのPHSが鳴った

すぐに出るBさん。しかしまた応答がないのか、もしもしを繰り返している。ナースコールのランプは光っていない 

Bさん「もう何なの!」 
携帯を見つめるBさん 

Bさん「何か番号でてるんだけどさ」 

(さっきはうっかりしてて2人とも忘れてたんだけど、PHSは呼んだ人の部屋番号が出るようになっている) 

私「貸してください」 
見れば番号が表示されている。でも部屋じゃなく、電話番号だ 
横から覗きこむAさん 

Aさん「何かみた気がするんだけど…何だっけ」 

その一言がきっかけで、私は分かってしまった 

私「Bさん、これ、この部屋の電話です」 

指さした先の電話機には、PHSから掛かってきた番号と同じ番号のシールが貼られていた

もうその後は3人とも大パニックだった。私もBさんも当然休憩に入らないし、トイレ行くにも3人一緒 
BさんはPHSを持ちたがらなかったから代わりに持ったりしてさ 
早番のヘルパーさんが来た時は3人で抱きついたw 

「朝だ~朝が来たよ~」ってねw 

念の為、後で当直医と別棟の看護婦に聞いてみたけど、やっぱり知らないと言われた 
結局何だったのかよくわからないが、私はそれがきっかけで暫くその後も夜勤で休憩に入れなかった