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今はもう引越しちまったが以前に住んでた家に引越した当日の話。 
あんまりデカイ部屋ではなく、窓一つのワンルームマンションに引っ越した当日の話。 
引越し当日だと、荷物運びや荷解きで当然疲れているから、その夜はぐっすり寝ていた。
だが、夜中に突然目が覚めた。 
なんでだろうと考えていたら部屋の窓が少しずつ開けられているんだ。 
引っ越し作業のときに開けた覚えがあり、多分、鍵を掛けずに寝たんだろう。 
サッシだったけど比較的静かな立地のマンションでそれで窓部分でごそごそされて目が覚めたらしい。 
窓は出窓。もちろんベランダなんかではない。部屋は2階の一番端。当然一階から手が届くような 
位置ではない。 
窓には普通では手は届かない。唯一、廊下のどんずまりに非常階段があるが、当然 
そんなところから手なんか届かない。 
で、俺はどうしたかというと、起き上がって確認するのも面倒だなと、数回咳払いをして、おきているぞ 
のアピールをしたわけだ。 
泥棒だったらそれで止めるだろうし。と軽く考えていた。 
だが、よく考えるとおかしい。窓の外には別なアパートがあるんだ。 
位置的に塀も無い丸見えの所。 
泥棒だったらそんな見つかりやすい所に入ろうとするか? 
そして、先ほど言ったとおり進入するには苦労する部屋にだ。 
俺の部屋に侵入するくらいなら、他の部屋(例えば1階の部屋)とかに進入しようとするだろう。 
そう考えるともう確認する勇気は無い。 
俺はビビリだし。 
で、窓が動かなくなるまで眠れるわけも無く、しばらく起きていた。 
暗闇の中で。

で、翌朝確認してびっくりした、非常階段からすぐのところが(アパートの裏)お寺だった。 
寺があるのは知っていたがもっと離れていると思っていたんだ。 
で、もっとびっくりしたのが、窓の内側(外ではない)に手形がついていた。 
手形は引越し業者のものかもしれないと自分を納得させたが、 
それから一度もそんな体験は無いが、かなりビビった。 
窓の鍵を必ず掛ける癖がついたのは当然のことだ。