IUK_tutagahauburokkubei_TP_V

まだ実家に住んでいた頃の話。実家はアパートの1階だった。 
両親は共働きなので、私が家に帰った時は誰もいないことがほとんど。 
その夜も仕事から帰り、着替えようと自分の部屋に行くと 
カーテンの隙間から人がのぞいてるように見えた。 
驚いて咄嗟に居間に逃げた時、ふと自分の部屋の隣にある両親の寝室の窓が 
開いてるんじゃないかという気がした。(夏だったので) 
恐る恐る寝室に行くと、窓の外に人がいてこちらをじっと見ている。 

暗くて顔は見えないけど、坊主っぽい短髪で眼鏡をかけた男の人… 

恐怖のあまり「だ、誰!?誰ー!?」と叫ぶと、そいつは走って逃げて行った。 
あーやっぱり1階って怖い、何もなくてよかった…と、その時はそれで終わった。
 
それから数週間が過ぎたある日。 
友達と遊んでて明け方帰宅した私は、うっかり家の鍵を忘れたことに気付いた。 
どうしようか迷ったけど、結局寝ている親を起こして開けてもらうことに。 
静かにアパートの裏にまわり、寝室の窓を叩こうと腕を伸ばしたとき 
あの日のことを思い出して総毛立った。 

あの時見た男の人は、腰から上の姿がはっきり見えていた。 
でも、うちは1階だけど内部が少し高く造られてるようで 
室内で腰ぐらいの窓も外から見ると1m50cmほどの高さになっていたからだ。 
辺りを見回したけど、上に上がれそうなものは何もない。 
第一逃げる時に何かから下りた感じはしなかった。 

私が見たのはなんだったのだろう…?