以前住んでた2DKの狭いアパートは自称見える人たちによく
「貴方の部屋は霊の通り道になってる」と言われたりして、
実際その類と思われるものを何度も見てた。
通り道だから留まったりとかはしないらしく、
継続的なものや実害のある怖い体験をしたとかはない。
中学を卒業する頃にはぱったり無くなった気がするけど、
私もたまに不思議なものを見ていた。
とはいっても、ほんとに「あれっ?」って感じのものばかりで
自分が霊的なものを見たなんて勘違いなんじゃないかと思ってる。
思春期だったしね。あとあんまり怖いと思わなかったんだ。
でも2回だけほんとに怖いと思ったことがある。
思っただけで、何かあったとかじゃないんだけど。
全部それだけ?って話。
1回目は小学生、夜中に歯が抜けてティッシュに包みに起きたんだ。
月明かりか外灯か忘れたけど
暗闇に目が慣れてれば手元が見えるくらいには明るかった。
そんでティッシュを箱から引っこ抜いていると
部屋の入り口に変なものがぶらさがってる。
細い糸の先に円(球体じゃない。円)がくっついた振り子みたいなもの。
明らかにおかしいと思ったけど怖くはなくて、勇敢にもそれに触れてみた。
が、触った感触もなくそれはふっと消えてしまったんだよ。
不思議に思いながら歯を包んでもう一度見ると、なんとまたそれがあった。
振り子みたいに動くわけでもなくただぶら下がってる。
流石に今度は怖くなって布団に逃げて寝た。
コメントする