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今は考えられないけど、当時はバブルの終焉期で「シーマ現象」なんつって 
20代そこそこの就職したての若僧でも5~600万円する高級車をローンで 
ポコポコ買って乗り回すのが流行ってた。 

で、バイトしてた解体屋に高速で事故って車体がくの字に折れ曲がった高級車が 
入ってきたのよ。そこでオーナー(某国人)からストックしてた同車種の解体車と 
俗にいう「2こ1(解体車2台を前と後ろでくっつけて1台作っちゃう・当時は 
適法だった)」をするよう指示があって、同僚だった某国人と一緒に作業をはじめたの。 

当たり前なんだけど死亡事故を起こした車体同志なんで、切った貼ったを繰り返して 
何とか寸法を諸元表通りに収めて、あとは板金屋に持ち込むだけ(細かい傷やへこみを 
直して再塗装して中古車屋・オーナーが経営・にて販売する)になったとき。 

持ち込まれて区の時に曲がった車の前は無事故で綺麗だったんで、それを前部分にして 
2こ1にしてたから、4枚ある車のドアは全部、ストックしてたオカマ事故を起こして 
前がグシャグシャだった車のを使ったんだ。で、板金屋に持ち込んだ次の日に 
板金屋から連絡があって、とにかく来てくれ、と。オーナーから指示があって 
俺が話を聞きに行ったの。

板金屋に着いたらすぐそこの社長が車を見てくれ、と。何かと聞いても 
見たらわかる・って。で、何故かいつも車を置いてある駐車場じゃなくて 
社長の趣味の車をしまってる個別のシャッター付ガレージに連れてかれて 
中に入ったらシャッター閉めるし、何かされんのか、ってくらい俺もビビった。 

真っ暗な中でその車のとこだけ電気ついてて、板金屋の社長に腕引っ張られて 
付いてったら、その2こ1の車のドアの内張りがはがされてんの。 

もう判るよな。そう、ドアの内側には「細かく小さい袋に入れられた白い粉」いっぱいと 
「弾が飛び出す」のがいっぱい・すべてのドアの内側にぎっしり・・・ 

オーナーの関係者から持ち込まれた・前がつぶれてストックされていた高級車。 

その後、俺たちは話し合い「関わらない・広言しない」を約束、作業を終了した後 
その車は「以前から話がついていた」某国人(オーナー友人)に引き取られ 
関東に納車されました。 
バレたら沈められてた話。