しばらくすると
おばあさんとお父さんが帰ってきて、 おばあさんは
「おじいさんが鬼に取り憑かれた!
いっつも山でカラスとか鹿を猟銃で撃ってるから祟られんだ!」
と話していた
いきさつを聞くと、
親戚で集まって酒を飲んでいたら
急におじいさんが立ち上がって奇声をあげながら台所に行き、包丁を振り回したらしい
元々おじいさんは温厚で人を刺すようなタイプじゃない。
お父さんも「あんな顔のじいさんは見たことがない。本当に鬼が乗り移ってるような顔だった」
と言っていた
ちなみにこの事件は全国ニュースにもなりました
結局おじいさんは捕まって留置場?に入った。
でも元々山とか田んぼとかの地主だったことからお金はいっぱいあって大金はたいてすぐ帰ってきた。
おじいさんは事件の事は全く覚えてなくて
朝起きたら見知らぬ場所で警察に囲まれていたらしい
すぐに身内全員が集合してみんなの前でおじいさんが土下座。
刺された親戚ともすぐに和解しました
その事件から十年以上経って、おじいさんも病死し、何事も無く過ごしていたんですが
去年の2月、イトコの女の子(4才と6才の姉妹が)今はおばあさんしか住んでいないあの実家で泊まっていたら鬼を見たという
もちろんその子達は生まれる前の事件だし、鬼が出るという話も全く知らない。
おばあさんは心底怖がって、ウチに週1くらいで泊まりに来たりしてた。
そしたらちょうど泊まりに来てた3月11日
東日本大震災が起こりおばあさんの家は1階が潰れて2階が綺麗にそのまま下に落ちた格好で倒壊していた。
話が出来すぎてて疑われるかも知れないけど
全て本当のことです。
最後はおじいさんがおばあさんを守ったんだ思います。
いま実家の土地は他人に売っておばあさんと暮らしています。
コメント
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あれは、雷さんだったけ。
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