TSURU170321-45 mm-096_TP_V

教室の雰囲気がどこか違う…。 
おかしいなぁと思いながら、中まで入り込んだ時に気付かれたそうです。 

懐中電灯に照らされ見えたのは 
吊り下がり式の蛍光灯。 
木製の持ちあげ式学生机。 
こんな古いタイプの教室あったかしら…おかしいおかしい…と不思議に思いつつ 
戸締まり確認だけして早く出ようと窓際まで行ったときです。

窓に映る教室の壁が、さっきまでと違うことに気付きました。 
黒板や掲示用の壁が、黒く山型の模様になっているのです。 
壁に大きなギザギザ模様が出来ているような…。

驚いて振り返りよく見ると、山型の模様に見えたもの…それは模様などではなく 
防空頭巾を被った子供達が、壁際にずらりと並んでいるシルエットでした。 
皆一様に虚ろな目で、言葉を発することなく、ただじっと先生を見てきます。 
叫ぶこともできず、這う這うの体で教室から抜け出し廊下を這うように進んでいるところで他の先生に会い、そこでやっと『助けて!』と声が出たそうです。