KIJ_bukiminaki_TP_V

 B「うわあああああああああああああ」 
Bが逃げ出してしまった 
Bの後を追いかけようとおもったが、体が重い、息苦しい・・・ 
俺は倒れこんでしまった 
車のエンジン音が聞こえる・・・ 
Bの奴は無事逃げられたようだ・・・ 

急に意識が遠くなる 
これは幼年期に味わった貧血と同じだ 
だが貧血とは違い、視界がハッキリしている 
おそらく金縛りだろう。

!? 
なんだ?! 
俺が倒れている数センチ先に、黒い物が渦巻いている。 
それは不定形で、時々人の形になったり、犬の形になったり、とにかく気持ち悪い。 
複数の目玉や歯のようなものが生えていた。 
ソイツがうねうねと不規則にうねり続ける中、俺の手の甲に激痛が走る。 
ソイツが黒い触手?なのか手のようなものを俺の手の甲に突き刺していた。 
「・・・ッ・・・!??!」 
声にならない痛み 
目の前が暗くなってきた・・・ 
気を失う前に、ソイツを見た。 
ソイツは明らかににやけている。 
気持ちの悪いニヤニヤした顔だ。 
そして俺は気を失った。

ふと気がついたら、夜になっていた。 
昨日の恐怖が蘇る。 
だがもう目の前にはソイツはいなかった 
散らばった目玉もない。 
なんだったんだ? 
俺は救われたのか? 
そんなことを考えながら、俺の家まで徒歩で帰った。 
途中でファミレスにより、Bに電話した