寮に入ろうとしていた管理人に状況を説明し、
先生は怒られながらも携帯をとらせてもらった。
どの部屋に自分がいたのか忘れたので
管理人の携帯を借り、自分の携帯に電話した。
早速5階に行き、一つ一つの部屋を着信音が
聞こえないかどうか確認していった。
奥に行くにつれ少しずつ携帯の着信音が聞こえたきた。
先生は急いでそちらに向かった。
そして先生は絶句した。自分が入っていたのは元『H18号室』
その部屋の中から自分の携帯の着信音が聞こえる。
前述のとおり、閉鎖され頑丈な南京錠で
閉められていた。破壊された形跡はない。
そしてまた管理人に話し、また怒られ、南京錠の鍵を外した。
管理人の携帯を切っても、着信音は止まらなかった。
画面を見ると、メールが1件入っていた。そのメールには
『今度は一緒に行こうね』
今も先生は自分の部屋に行くと誰かの視線を感じるそうだ。
幸い、何回かお祓いをし、やっと憑き物を取ることができた。
しかし、坊さんが言うには冬服の高校生以外
にも憑い付いていたそうだ。
その後、昔の先輩を問いただして聞くと、H18号室が物置になったのは
その事件から10年後の事。
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