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 先日不動産屋さんに見張りをお願いしていました。 
最初のうちは何もなかったようなのですが、三度目に見張りを頼んだ時にそれらしき人を見たようです。 
相手のことを聞こうとしたのですが、どうも不動産屋さんの様子が変で、くわしく教えてくれません。 
気持ち悪いなら他の部屋を紹介しましょうかと言われました。 
最近は盛り塩はなくなったのですが、 
またこより状の紙切れが、今度はドアの新聞受けではなく、庭先の郵便受けに入っているのを見つけました。 
読めないくらい細かい字で色々書きなぐってあり、読める所には「家ト成ス」「おみだりサマ」という文字があり、 
紙の中には黒く焦げた木のようなものが入っていました。 
なんだかわけが分かりません。 

私が家にいた時に新聞受けに塩を入れられたのが午後6時過ぎで、ちょうどその頃不動産屋さんは仕事を終えて家の前を通って 
帰るので、時間がある時は敷地に車を止めて、車の中から1時間くらい見張って帰るということを数回してくれました。 
でも不動産屋さんが相手を見たというのは私の勘違いだったようです。 
不動産屋に紙切れのことまでは話していなかったので、見て下さいと郵便受けに紙を置いておいたのです。 
すると「正体の見当がついた」と電話して来たので、てっきり相手を見たのだと思ったのですが、 
紙を見て見当がついたという意味みたいです。 
詳しくは分かりませんが、塩を置いた人と、紙を入れた人は違う人物ではないかということでした。 
紙はとにかく良くないもので、塩を置いた人は、紙を入れたモノから家を守るためにしていたのではとのことです。 
にもかかわらず紙を入れられたら、家は越した方がいいと言われました。 
いろいろ怖い話も聞いてしまいました。やはり風習のようなものがあるみたいです。 
仕事でここに住むのは半年くらいで、荷物も少ないし社宅に空きが出たそうなので、そちらに移ろうと考えてます。 

詳しくは書けませんが、以下不動産屋さんが簡単に説明してくれた話です。 

紙に書いてあったO様とは、祟りを起こすような良くない何かである。 
(あまり名前を書くのもよくないらしいのでO様としてます) 
この町内では毎年その年のO様を受け持つ家を儀式で決めている。 
実際にO様が当たることは滅多になく、風習として続いているだけ。 
何十年かに一度くらい、O様が来る家が本当に決まってしまうことがある。 
塩は事情を知っている関係者が、O様から家を守るためにしてくれたのではないか、 
にもかかわらず紙(O様が当たった知らせらしい)が入ってしまったら不吉なので、出て行った方がいい。 

地元でも若い人は知らない風習のようです。 
不動産屋さんは子供の頃に聞いたことがあって、紙を見てピンと来て、儀式をしているお寺さんか何かに問い合わせてくれたみたいです。 
「部外者に当たることは想定外で、松尾さんがO様を引き受ける必要はないので、できれば家を出て下さい、こちらで家はお払いします」 
と言われて私に引っ越しを薦めたみたいです。 

郵便受けに紙切れを入れられただけで、被害届など出せませんし、普段オカルトは信じる方ではないのですが、 
万一祟りとかあると恐いので、早々に移りたいです。 

ちなみに大家さんは遠くに住んでいて、不動産屋さんを介して手続きしたのでお会いしたことはないの 
ですが、大家さんと不動産屋さんで引っ越し代を援助して下さるそうです。 
話を聞く限り、大家さんや不動産屋さんのせいではないので、 
心苦しいですが、運べるものは自分で運んで、残りを負担して頂く形にしようと思います。 
この物件は今年一年は人に貸さないとのことです。 
一年経ったらO様は移って行くらしいです。