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 場所はどこかのビルの一室、係の人に案内されて通された部屋には 
スーツ姿の男性や制服姿の高校生、エプロン姿のあばさん、作業着姿のおっさんなどがいた。 
男女合わせて10数人、年齢も職業もバラバラだった。 

みんなキョロキョロして落ち着きが無く 
「いったい何が始まるんだ?」という表情。もちろん俺も同じ感想。 

机の上には真っ白なA4の紙とボールペンがおかれているだけ。 
時計をふとみると時刻は3時。外をみると真っ暗だったため、おそらく深夜の3時だろう。 

「あー明日も仕事なんだから、早く帰りたい…」 
と今考えると意味不明なことを呟きながら待っているとドアがノックされた。

入ってきたのは小柄なおっさん。 
メガネをかけてスーツをビシッと着こなしていたのが印象に残ってる。 

「えー、皆さんの睡眠時間を削って申し訳ない。ただ、こちらも時間が無いのです」 
「すぐ終わらせるようにしますので、私語厳禁。質問は後でまとめて言ってください」 
「これから起きることを言っていきますので、用意された紙にメモしてください」 
「それでは、始めます」 

と、いきなり喋りはじめた。 
突然のことに周りは戸惑っていたが、すぐにおっさんの言う事をメモり始めた。 
俺は納得できず、おっさんにイライラして適当にメモしていたら 

「そこの君。真剣に聞きなさい」 
「自覚を持ってください。あなたがダメなら終わるんですよ(何が?)」 
と一喝。ただ、しゃべるスピードが速すぎて全てはメモれなかった。

おっさんがしゃべっている内容は、どうやら世界でこれから起きる出来事らしい。 
海面上昇、新たなウィルスで壊滅的被害、戦争で中東壊滅などなど 
「あーどっかで聞いたことあるわ。くだらん予言だな」 
という感想しかもたなかった。