KAZUHIRO001_TP_V

 それはある週末の事だ。 
予定も入れず一人自宅でネットをしながらダラダラと過ごしていた。 

ネットは楽しいがやはり飽きは来る 
俺は休憩を入れて、ラーメンでも作るかと立ち上がり台所に向かおうとした時だった。 

「キュイン」 

懐かしの南○育ちの着メロが鳴った。 

この総額にしたら数十万はヤラれたであろうスロットの着メロは悪友のTからの着信だ。 

俺は携帯を取り、怠そうに「はい」と返事をするとTは相変わらずのテンションの高さで一言だけ 

「今から合コンだから宜しく」 

俺が「はぁ?」と聞く間も無く電話は切れていた… 
俺は溜め息混じりに「まあいつもの事か」と一人言を言いながら服を着替え、髪を整え、自宅を出た。 

T宅へは車で5分、歩きで10分程の所にある、流石に合コンなら飲むだろうと歩いてT宅へ向かう事にした。 

T宅へはいつも大通りを通って行くのだが、その日は「気分転換もいいか」と、住宅街を通る事にしたのだがこれが間違いだったのかもしれない。 

黒のワンピース、黒く長い髪、そして有り得ない方向に曲がった左腕と右足、極めつけに全身から水が滴り落ちていた。 

俺はその異様な佇まいにたじろぎながらも、
マンホールに落ちてたのかもしれないと女性に声をかけた。 

「大丈夫ですか?座っていた方がいいですよ?」 

だが女性から返事は無く只々俯いたままだった… 
俺は不気味さを覚えながらも声をかけ続けた。 

「救急車を呼びましょうか?」 

だが一向に返事は無く、俺はしばらく様子を伺ったが時間も迫り、救急車はすでに呼んでいると自分に思い込ませ「ジっとしてないと駄目ですよ」と一言告げ、T宅へ向かい出した。