それなのになぜか5階を過ぎ最上階の6階も超え12階で止まった
扉が開くと全て真っ暗で何にも見えない
待ってれば良かったものをとにかくここから出たい一心で思わず飛び出してしまった
空気は変わらず何となく身構えてると扉が閉まりまた上へと昇っていった
しばらく唖然としていると後から誰かに背中を叩かれた
そこからどうなったのか分からないがいつのまにか知らない街にいた
時刻は変わってないけど看板の文字がよく読めない
携帯出すとすごい薄くて自分のじゃない
しかも連絡すると使われていなかった
自分の名前も街も人も分からず何だか悲しくなってふらふらしていると
偶然ガラスに映った自分が見えた
まったく知らない顔だった
あまりのショックで倒れてしまった
それから何やかんやで生活し最近通院を終え何とか暮らしているが今でも違和感が消えない
今でも背中を叩かれた感覚をはっきり覚えている
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