SHI68_jinjyanotuna_TP_V
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ジャーナリストの先輩から聞いた話でもしますかね。 
その先輩は嫌韓が高じて、お隣の国の悪事を世界にしらしめるとか言ってジャーナリストになった 
バイタリティあふれる人で、1年の3分の2はお隣で活動してる。私はある意味、本末転倒じゃねと 
か思うこともあるが。そんなお人なので結構、修羅場というかヤバイことを潜り抜けてるので帰国し 
た際はよくそういう話を肴に飲み会へ誘われる。 
さて、ついこの間、急遽帰国した先輩に例のごとく誘われた。 
色々、近況などを報告しあい、料理も腹に詰めて先輩もいい感じに酒が回り始めた頃(私は酒に 
弱いのでほぼ食い専)、今回の最大の修羅場に遭遇した話になった。
 
先輩はある犯罪組織の元幹部という人物と接触することに成功したそうだ。 
色々なコネや賄賂を駆使して地方都市の食堂(本当に場末の食事処みたいなところだったらし 
い)で会談する機会を得た。 
その場で面会した人物は見るからに胡散臭い、そして危険な気配を纏っていた。 
客を迎える愛想笑いではない、ニヤニヤとしたイヤラシイ笑顔でCと名乗った。 
「当然ながら偽名だろうけどな」 
先輩も中国人のジャーナリストという偽の肩書きで取材を申し込んでいたらしいが。 
通り一遍の挨拶と乾杯の後、取材が始まった。

30年ほど前、Cが組織内で担当したのは盗みの部門だった。それも外国での活動を主としていた。 
Cが目を付けたのはよりによって日本。十数人の部下を率い、窃盗団として金品の強奪を繰り返し、 
改心どころかよく儲かったと自慢げに話した。 
ある時、他の窃盗団から(日本にはいくつもの窃盗団が入り込んでいる)神社仏閣への窃盗を持ち 
かけられる。儲けられればなんでもいいCは当然その話にも乗った。 
明確に価値のあるとわかる金品の他、宗教関連の道具は意外にも美術的な価値を認められるも 
のも多く金になる。そうでなくても金属類は本国に出してしまえば潰して価値ある素材に変えること 
もできたらしい。