YAMASHA85s009_TP_V (1)

とりあえずAは貴重品を持って車まで行って車の中で寝て 
夜が明けたら戻ってきて片付けをして早々に帰ろうと提案してきました。 
俺は携帯と財布だけをポケットに入れてAがランタン自分が懐中電灯をもって 
テントサイトを後にすることにしました。 
この間もずっとまわりのどこからかは分かりませんが何かに見られてる視線を感じました。 
Aがランタンを持って歩き出そうとするとおい…と俺に声をかけました。 
俺がランタンでてらされたそこを見ると何かがそこを這ったようなあとがありました。 
草が踏み潰され獣道のようになっていました。 
そっちのほうへは昼間歩いたりも何もしていないのですが 
ランタンを置いておいた机の近くだったので何度も視線に入っていたはずなので違和感に気づきました。 
とりあえず這っていたものが何かを確認するのも怖かったので
二人で小走りでテントサイトから6分ほどの 
駐車場に向かいました。
音は自分達がたてる足音と草木が風で揺れる音しか聞こえませんでした。 
ですが例の視線はまだ背中に感じます。 
自分達の後ろからまるでおいかけてきてるかのように 
陸上用語でしたっけビハインドプレッシャー?のように感じましたが 
怖くて俺は後ろを振り向きませんでした。 
なんとか無事に車にたどり着いた俺達は 
エンジンをかけとりあえず音楽でも聴いて気を落ち着かせようとしました。 
エンジンがかかり音楽がかかると二人とも一気に緊張感が抜けたのか 
ふぅーとため息をつき 
座席を倒してもたれかかりました。 
Aが運転席で自分は助手席に座りました。 
鍵はばっちり内側からもかけてひとつの密閉された閉鎖空間ということで安心したのでしょうか 
視線も感じなくなっていました。 
何時だか忘れましたが二人とも妙な緊張感で疲れていたせいか 
1時間ほどすると寝ようかという話になりエンジンを切って俺の懐中電灯を後部座席につけっぱなしでおいて眠りました。

どれくらい眠ったでしょうか外からチッチッチッチッチという音とともに 
例の視線をまた感じました。 
俺は運悪く窓側にもたれかかっており 
外が見えてしまう状態でした。 
懐中電灯は電池が切れたのかついていませんでした。 
外を見るのが怖かった俺は寝返りをうって体を動かそうとするのですが 
体が動きません。 
まるで金縛りにでもあったかのようでした。 
目をつぶりたくてもつぶれません 
闇の中にから視線を感じます。 
目が暗闇になれてきて見えたのは3つの目玉でした。 
俺はそのまま気を失ってしまいました。 
目が覚めたのは朝です。

もう9時ぐらいでした。 
Aはまだおきていなかったのでゆさぶって起こすと 
驚いて飛び起きました。 
そしてAに昨日の夜中の事を話そうとすると 
ほとんど同じ事をAが俺に話し始めました。 
Aと俺は背中を向け合って寝ていたようで 
Aは反対側の窓から3つの目玉を見たというのです。 
いくら怖い経験をちょっと前にしたからといって同じ夢を見るものでしょうか? 
俺達は夢じゃなくて本当にあったことだと断言できるお互い言い合いました。 
とりあえずもう完全に日が昇っていたので二人で恐る恐るテントサイトに戻りました。 
そこで二人とも声にならない怖さを感じました。 
昨日見た何かが這ったようなあとはテントのまわりをぐるりと円になるようについていたのです。 
怖くて恐ろしかったんですが 
そのまま帰るわけにもいかず大急ぎで片付けをして 
車に飛び乗り実家に帰りました。 

以上で俺の不思議体験は終わりです。 
あれはなんだったのか未だに分かりません 
俺もAも今も健康に暮らしています。 
質問があったらできる限り応えますのでどうぞ