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ハワイの米海軍基地での話その①。 
話してくれた彼を「ジョン」パートナーを「トム」とします。
言わずと知れた大戦時の米海軍の要、病院内で亡くなった兵士も多数。 
夜の警備で敷地内を回っていると、使われてないビルから騒ぐ声が。 
不審者か!?と軍用警察犬連れて入ろうとすると、座り込んで怯えて動かない。  
仕方ないのでパートナーと銃と小型ライト構えて暗いビルの中へ入ると、案の定、廊下の奥に不審者発見。 
近づこうとすると「オイちょっと待てジョン、なぜヤツは見えるんだ?」「?」確かにおかしい。 
使われてないビルの中は真っ暗なのに10m程先のヤツがハッキリ見える。 
ライトを当てなくても見える、患者が着るような手術用の薄いやつ1枚で裸足の後ろ姿。 

2人が固まっていると、ブツブツと何か言いながらゆっくりと振り返る。 
後ろにいたトムが聞いた事無い声出しながらすっ飛んで逃げる。 
再び前を見ると目の前にグチャグチャに崩れたヤツの顔! 

トムが応援連れて来た時は、ジョンは気を失っていた。 
その後そのビルは警備中おかしな事があっても入るなとなった。