この話の胸糞悪いところは、
非道を繰り返してきたおもんさまやその親族に、何の報いもないところだった。
おばあちゃんによると、おもんさまは天寿を全うし、満足して死んだそうだ。
しかも残った夫が、おもんさまが死んだことで集落の人々から報復がくるのではと考え、
おもんさまの頭部を屋敷に保存し、祈祷師に頼んで呪いをかけた。
89 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/02/15(水) 21:05:08.79 ID:zGsU/8Pk0 [20/24回(PC)]
その結果、おもんさまの頭部は腐ることなく、いつまでも美しいままだったので、
集落の人々はさらに怯えたという。
その上、寺の心臓と四方の手足を、おもんさまの頭がいつでも好きに操れるように
それぞれを道で繋いで整備した。そうしてこの集落は、
おもんさまの頭に操られる、可哀相な心臓と手足という「人体」になった。
90 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/02/15(水) 21:07:46.38 ID:zGsU/8Pk0 [21/24回(PC)]
この話を聞いた時は中学生だったから、さすがに創作でしょ……と思ったものの、
そんな昔話があるってことにショックを受けた。
(昔話といえば、てっきり勧善懲悪だと思っていた)
91 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/02/15(水) 21:10:25.78 ID:zGsU/8Pk0 [22/24回(PC)]
おまけにちょっとゾッとしたのは、おもんからくさはどんな植物かと聞いたら、
「あれだよ」とおばあちゃんは庭に植えられてる大きな植え込みを指差した。
細長い、百合か朝顔みたいな白い花が、垂れ下がっている咲いている植物だった。
我が家では「おもんからくさ」という名前しかないから正式名称は分からない。
92 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 21:17:41.78 ID:tfKm9lTg0 [2/2回(PC)]
チョウセンアサガオか?
93 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/02/15(水) 21:17:41.12 ID:zGsU/8Pk0 [23/24回(PC)]
その集落はもうないよと言って、おばあちゃんはそれ以上は教えてくれなかった。
私も怖くなって、それ以上は聞かなかった。
以上です。長々と失礼しました。
94 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/02/15(水) 22:04:05.14 ID:zGsU/8Pk0 [24/24回(PC)]
>>92
ググってみたらチョウセンアサガオだった!ありがとう。
麻薬だったのか……。
おばあちゃんが詳しく話さなかった理由が分かった気がする。
95 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 22:08:42.81 ID:+4Cp2da80 [1/2回(PC)]
麻薬ならさもありなん
しかし怖いな((( ;゚Д゚)))
田舎のこういう惨事って、悪は栄えるみたいな事多くて欝だわ
おもんさまって悪魔だったのかもね…
投稿乙した!
コメント
コメント一覧 (1)
体を切り離して云々、の部分は聞いたことないけど…
おもん=オモニ(韓国語でお母さん)
で、朝鮮から来た女性の事だよ。
↑は郷土資料にも載ってるから、割と信憑性は高い話。
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