650 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/02/05(日) 22:43:50.17 ID:ZoSHRplE0 [1/13回(PC)]
4年前、私が大学生の頃の話です。
当時、都内で一人暮らしをしていました。
麻雀が好きで最寄り駅近くの雀荘でバイトをしていました。
ちなみに男です。
大学もこの最寄り駅から通学しており、
学校帰りにそのまま行けるので立地にも満足していました。
問題はこの最寄り駅やバイト先から自宅へ帰るルートなのですが、
普通の道路を通って帰ろうとすると、長い上り坂を緩いカーブを描いて登って行かなくてはいけません
。
これは自宅から離れていくような曲がり方になっており、非常に遠回りとなってしまいます。
そこで、普段から自宅と駅のちょうど間にある公園を突っ切っていました。
651 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/02/05(日) 22:46:36.07 ID:ZoSHRplE0 [2/13回(PC)]
この公園ですが、駅側から行くとお寺の横の細い道が入り口となっております。
細い道の両側は2mほどの高さのコンクリート塀が立ち、左手はお寺、右手は墓地となっています。
細い道を100mくらい進むと公園が見えてきます。
公園はイチョウや桜の木で囲まれており、少し進むと開けたところに砂場やブランコがあります。
道は続いており、さらに木々が茂った道となり、右手には昔は看護師の独身寮となっていた建物があります。
といっても独身寮の入り口は公園とは反対側にあるので入ることはできません。
さらに、今は使われなくなり窓には板が打ち付けられています。
この建物のベランダが公園側に向いていますが、ボールよけの網があるため敷地に入ることはできません。
先に進むと階段があり、登るといくつかの遊具がある広場へと出ます。
こちらも周りはコンクリートの塀と木々に被われています。
さらに進むと分かれ道となっている場所へ出ます。
右に曲がると隣接する神社の境内へ(お寺とは別に神社があります)
まっすぐ行くと道路へと出ます。
自宅がこの公園の出口からすぐの所にあるため、このルートを使用していました。
652 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/02/05(日) 22:52:44.13 ID:ZoSHRplE0 [3/13回(PC)]
前置きはここまでで、本題に入ります。
4年前の11月でした。
その日は午後から天気が崩れてしまい大雨でした。
私のその日のスケジュールは、授業とバイト。
授業を終えた頃に雨が降り出したので、持ってきた折りたたみ傘を使い移動します。
バイトもいつも通りにこなし、夜24時に仕事を終えました。
まだ雨は降っていました。
雨が激しかったため、持っていた折りたたみ傘では防ぎきれないと思い、バイト先で傘を借りることにしました。
バイト先の傘とは、急な雨の際にお客さんに貸す傘で、雀荘名と管理番号が書かれたテプラが貼ってあるものです。
大きめのビニール傘で、番号は1~10番まであります。
お客さんに貸す際に、誰にいつ貸したかを控えておくために番号がついています。
私は店長に了解を得て、7番の傘を借りて店をでました。
653 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/02/05(日) 22:54:39.51 ID:ZoSHRplE0 [4/13回(PC)]
当然ですが、辺りは真っ暗でした。
さらに大雨ということもあり、寒かった記憶があります。
公園へと続く細い道へと入りました。
電灯が無いため細い道に入るとすぐに、それまでよりもさらに暗くなります。
こんな日だし遠回りでも車通りのある道で帰れば良かったと思いましたが、
いつもの癖で公園まで来てしまいました。
ここまで来てしまったら、さすがに引き返すのは面倒なので、そのまま帰ろうと足を進めたのを覚えて
います。
公園内は階段で分けられていますので、ここでは仮に階段を上る前にある広場を1階とします。
1階には遊具の他にトイレと電灯とベンチがあります。
トイレにも電気があるため、入り口の細い道よりは少し明るく感じますが、
それでも夜は暗く寂しい場所となっています。
普段から歩き慣れていますが、人とすれ違ったことは数えるほどしかありません。
さらには雨ですので、人がいるなんて全く考えていませんでした。
でも、赤い服を着た女性がベンチに座っていました。
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