709 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/01/09(月) 23:57:16.34 ID:dZy2q9b3O [7/9回(携帯)]
なんか妙にその夢が生々しかったので、不謹慎だとは思ったがその日の夕方叔母にさりげなく話してみる。 

ひと通り話し終えると、叔母は真剣な表情でそれは男の子?女の子?と聞いてきた。 
「いやわからん」 
やっぱり心配になるよなぁとか思っていたが叔母はどうも別の心配をしているらしい。 

「あんたらが怖がると思ったから今まで言わなかったんだけど・・・もしかしたらあんたが見た夢と関係あるかもしれないから話す。ほら、昔飼ってたアンちゃんって犬覚えてる?」 

「あ~覚えてるよ」 
アンちゃん(仮名)は俺が生まれる前から家にいるトイプードルだ。母のガンが発覚する少し前に病気で死んでしまったが。 
「アンちゃんが病気で死ぬ前にね。姉さん(俺の母)が変な事言ってたのよ。」 

「変なこと?」 

「うん。なんか夜中になると小さい男の子と女の子が頭の周りを走りまわりながらかごめ歌を歌うらしいのよ。」 

「あぁあの、籠のなかの鳥は~ってやつ?」 


710 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/01/10(火) 00:00:46.35 ID:dZy2q9b3O [8/9回(携帯)]
「それそれ。それでその時は私も姉さんも特に気にしてなかったんだけどアンちゃんが死んだ後お母さんがガンって発覚したじゃない?」 

「それから姉さん狂ったように毎日アタシに夜中電話してきてたのよね。また歌ってる、アタシを連れていこうとしてるんだ、アンちゃんはアタシの代わりに連れて行かれたんだ。って」、 
「もう長くないってお医者さんも言ってたから錯乱してたんだと思ってたんだけど・・・実はアタシも姉さんが亡くなった後、ここにきてから変なことがあったの。」



713 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/01/10(火) 00:05:06.41 ID:dZy2q9b3O [9/9回(携帯)]
弟が4歳になり俺が高2になった春。 
叔母がガンになった。正確には転移したとかいってたかな。 
早期発見のおかげで手術は成功したのだがこれから話すのは入院中叔母に聞いた話。 

弟が生まれる前、つまり叔母のお腹の中の子がだいぶ大きくなったころ叔母は医者からお腹の子が双子だということを聞かされた。 
だが数ヶ月経つと双子はくっついて一児になっていたらしい。医者から聞いた話だと片方が小さいと片方が片方を吸収してくっつくことがあるらしい。 
まぁ無事にその子は生まれたから叔母は何とも思わなかったらしいがその弟が3歳ぐらいの時のことだった。 
3歳とはいえ、弟も拙いが大分しゃべれるようになってきた。だがそんな時期に弟がやたら誰もいない空間に向かって笑っているらしい。 
笑ってるだけならまだしもどうやら何かしゃべっているそうなのだ。 
気になった叔母が弟に尋ねたらしい、誰としゃべっているの?と。 
そしたら弟は「みねちゃん」と答えたそうだ 
ますます気になった叔母は「みねちゃんって誰?」と尋ねる。「みねちゃんはゆーくんのおねーちゃんだよ。ママのおなかのおいけでいっしょにおよいだんだよ」とさらっと言ったらしい。 
そこで叔母は思い出したそうだ。この子はもともと双子だったといいことを。