706 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/01/09(月) 23:51:39.31 ID:dZy2q9b3O [4/9回(携帯)]
それが髪の毛と分かった瞬間すーっとそれは姿を見せた。 
白い和服姿に長い黒髪、横からなので髪が邪魔で顔は見えなかったがすらっとした女のようだ。 
ただ明らかにヤバいと子供ながらに感じた。 
びびって声も出ない俺に気づいていないのか一度もこちらを見ずにゆっくりと階段へ進んでいくと、そのまま三階へ消えていった。 
女が消えた後もしばらく呆然と立ち尽くしていた俺は、ふと我に変えると怖くなり、階段をダッシュで上るとみんなが寝てる部屋に飛び込む。 
今思えばよく女が消えた方に向かったなと(笑) 
その後のことは昔のことだからよく覚えてないんだけど確かそのまま寝てしまったと思うww 

結局信じてもらえないだろうと思いその話は誰にも言わず忘れようと胸にしまうことにしたし、それ以降しばらくは特に変わった出来事は何もなかった。 
ここまでだったら「気のせいだろww」とか「ありきたり」だなとか言われて終わりなんだが、この後中1のときに叔母からある話を聞いて、当の本人の俺にとっては洒落にならんかった。 
駄文長文スマソ 続く


707 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/01/09(月) 23:52:36.58 ID:dZy2q9b3O [5/9回(携帯)]
俺が中1になる少し前だったかな。 
結局一緒に住んでた叔母と父は結婚した。まぁそうなると当然のことで、叔母に子供が出来た。 
叔母の腹ん中に子供がいる事が分かってから数日経ったある日、俺は変な夢を見た。 
俺が学校から帰ってきて三階に上がると左側にある自室に入る。 
部屋には誰も居なくて鞄を放り投げる。 
そこでなぜか俺は洋服が入ってるクローゼットを開けると中にかかってる服をどんどん外に放り投げてく。もちろんその時には夢とか現実とか区別つかなかったし、なぜそんなことをやってるのかなんて分かんなかったんだけど、ただひたすらそれを繰り返してた。



708 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/01/09(月) 23:56:02.77 ID:dZy2q9b3O [6/9回(携帯)]
ひと通り服を出し終えた後俺はクローゼットの中に入った。中は狭くて暗い普通のクローゼットだけどなぜか奥の方に、在るはずのない階段がある。 
俺はそのまま階段を上るとドアを一つ見つけ中に入る。 
中には子供部屋だろうか、赤ちゃん用のおもちゃがたくさんあって天井にはよく赤ちゃんをあやす奴(名前はわからん)がカラカラと回っていた。 

そしてさらに部屋の奥に行くと、カーテンに包まれてる大きいベッドがあった。 
俺はそのままベッドに近づくとカーテンを手にどかしベッドをのぞく。のぞいた瞬間心臓の動悸が激しくなる。 
ベッドには生まれたばかりの胎児が血まみれの状態でベッドに横たわっていた。 

「うわっ!!」 
そこで変な奇声を上げながら汗だくだくで目が覚める。 

あまりにリアル過ぎて最初夢って分からなかったが、クローゼットん中かき回して階段が無いのを確認しホッとする。