703 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/01/09(月) 23:46:34.31 ID:dZy2q9b3O [1/9回(携帯)]

この話は俺が、というか実家で起きた話。 
俺が小3の時に母が病気で亡くなった。 
そして母の葬儀が終わってから1ヶ月後に母の妹(つまり叔母)が息子を連れて家にやってきた。 
叔母は母が亡くなる一年ほど前に離婚しており、父も3人の息子を男手ひとつで育てていくことに疲れを感じてたんだとおもう。お互いに付き合いもあったので助け合うことにしたらしい。 
まぁ兄と自分はやっとまともな飯が食えると大喜びだったけどw 
ここで話は少し遡るが、叔母が家にくる少し前のこと。その日は土曜日で明日は父も休みということで俺は父と一緒にテレビを見ていた。 
もう夜も遅かったので弟と兄は寝てしまい、かく言う俺も父に寄りかかりながらウトウトとしていた、 

説明しておくと家は三階建ての一軒家で外にある階段を上った二階に玄関があるという珍しい?作りになっている。 
玄関を上がるとすぐ正面に三階へ続く階段。左の部屋にはリビング。右の部屋は台所になっていて、台所の奥には一階に続く階段がある。リビングと台所にドアはなく吹き抜けになっているかんじ。 
そんで俺がテレビを見てるのがリビング、兄たちが寝てるのが三階という構図。 

 
704 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/01/09(月) 23:48:27.29 ID:dZy2q9b3O [2/9回(携帯)]
本題に戻るが、父がテレビに夢中になっている横で、テレビに飽きてきた俺はなんとなく台所の方に顔を向けた。 
電気のついていない台所は薄気味悪くあまり見ていて気持ちのいいものではないし、別段いつもと変わった様子もない。 
ずっと見ているのも怖かったので再びテレビに視線を戻そうとしたときだった。 
ふと視界に何かが入る。三階に続く階段からなにかがはみ出ているのだ。 

よ~く見てみるとどうやらそれは小さな足のようだった。 
それは子供の俺の足よりも小さく、素足で何故か青ざめていた。 
家には小1の弟より下の子は居ない。第一、弟は三階で爆睡中のはずだ。 
不思議に思い、父に「ねぇ、あれなに?」と指さし尋ねる。 
良いところを邪魔されて不機嫌気味の父と再度階段に目を向けるとそこにもう足はなかった。「本当にあったんだよ」 
何度言っても父は信じてくれず、だんだん自分でも寝ぼけてたんかなと思い、結局その日は父と三階に上がって寝た。 
翌朝目が覚める。詳しい時間は覚えてないが自分以外はまだ寝てたので結構早かったと思う。部屋を出て隣にあるトイレで用を足した後、昨日やりかけてたゲームをやろうと思いリビングに向かう。 
テレビの上に置いてあるゲーム機(確かポケモンw)を取り、再び部屋に戻ろうと階段の方に体を向ける。 
その瞬間、昨日の足の事が頭を急激によぎった。 



705 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2012/01/09(月) 23:50:34.43 ID:dZy2q9b3O [3/9回(携帯)]
変な汗が出て体が動かない。よく金縛りは筋肉が硬直して起きると聞くが、この時のことは今でも鮮明に覚えている。動かないというより動けないというべきだろうか。 
玄関の方から階段に向けて黒い糸みたいなのが出ている。 
驚きつつもしばらく凝視しているとそれはどんどん束になっていき、そこでようやく俺もそれが何か分かった。 

髪の毛。かなり長い髪の毛だった。