690 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/01/24(火) 01:05:28.32 ID:7bN6YIRuO [4/6回(携帯)]
「赤い女がいて、それが女に祟ってる」 
「本筋から別れた道ができてしまっていて、そこから入ってきてる」 
「さっき道を元に戻したから、もう大丈夫だと思う」 
とか言って、お茶だけ飲んでさっさと帰ってしまった。 
お金とかも要求されなかったし、一応用意はしてたらしいんだけど、渡す前に帰っちゃった。 
お祓いとか儀式とか呪文とかそういうモノもなくて、すごくあっさりしていた。


691 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/01/24(火) 01:09:13.99 ID:7bN6YIRuO [5/6回(携帯)]
その晩、家鳴りどころじゃなくて、屋根から何か落ちるんじゃないか、ってくらいのすごい音が一晩中鳴っていた。 
パチッ、キシッてレベルじゃなくて、ズドン!バキン!みたいに。 
みんなで居間に固まってギャーギャー叫んで、もう夢だか本当だかわかんないくらい恐かった。 
何かが家に入ろうとしてる、ってのが、見えないけど壁の向こうから伝わってきた。



692 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/01/24(火) 01:13:09.64 ID:7bN6YIRuO [6/6回(携帯)]
これはお祓い失敗だろ、って父親が半泣きで電話をかけたら 
「最後の抵抗をしてるんだよ」 
「夜が明けるまでには全部連れていくから」 
と言って、夜明けと共にピタっと音が止んだ。 
次の日から霊現象もなくなったし、徐々に妹も母親も元気になっていった。 

あの夜にみんなで固まってガクブルしたのは今でも忘れられない。