305 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/12/07(水) 12:12:00.67 ID:ULjMbc7w0 [4/5回(PC)]

婆さんが亡くなって、49日も過ぎた頃。 
俺のひい爺さんが、夕方、寺に行く用事があったんで、 
ついでにチュウキの爺さんの家に寄ったんだと。 

小用を足したいから外の厠に連れて行ってくれ。 
ということで、チュウキの爺さんの肩を担いで夕暮れの境内を 
厠へとよっこら、よっこら歩いたんだと。 

小用終わって帰る時、チュウキの爺さんが俺のひい爺さんに向かって 
途切れ途切れに話し始めたんだと。 


306 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/12/07(水) 12:14:33.84 ID:ULjMbc7w0 [5/5回(PC)]
それは、 
「なあ・・・、○○よ(俺のひい爺さんの名)。婆さん最近姿みかけんが、 
どうしたんじゃろう?風邪は治ったんじゃろうか・・・?」 

「昨日なあ・・・、夕方、小便したくて、我慢できなくって・・・、 
誰も(看病に)来んかったんろう・・・?じゃから、ひとりで杖ついて厠へ行ったんじゃ。」 

「そしたら、婆さんが、あの・・・、ほれ、そこの本堂の端の暗がりの方から、手招きして 
わしを呼んでいたんじゃ・・・。」 

「このくらいの夕方じゃった・・・。なんの用だったんじゃろうのう・・・?」 


チュウキの爺さんまだ、婆さん死んだの知らないはず!? 

でもって、「ばあさん、なんの用だろうのう?」と隣で無邪気にのたまうチュウキの爺さん。 

夕暮れ深くなり、向こうの本堂も薄暗く、誰もいない静まり返った境内。 
時折烏のなく声と、ぼんやり墓の頭も見えるシュチュエーション。 

婆さん死んでるの知ってる俺のひい爺さん。 
その場で、チュウキの爺さんほっぽり出して逃げたいところを我慢して、 
ふとんに寝かせ、その後、必死で飛ぶように家に逃げ帰ったそうだ。 

ばあさんの手招きの意味するところはなんだったんだろう? 
はたして、婆さんはそのチュウキの爺さんを呼んでいたのだろうか? 

ちなみに、チュウキの爺さんはその後、長生きしたんだとさ。