怖い話じゃないかも知れませんが不思議な話を。
これは祖母が話してくれた狸の話です。
祖母がまだ若かりし頃の話だから50年以上昔の話になります。
祖母が姉夫婦の家に遊びに行き、久々の再会に話が盛り上がって気がつけば日も暮れていたらしいです。
因みに姉夫婦の家は今でも超ド田舎です。マジでトトロとか出そうだもん。
なので50年前は畑以外何もなかったらしいです。
話をもどしますね。遅くなってしまったのでお姉さんの旦那さんが祖母をカブで送ってくれる事になりました。
お姉さんが作った魚の煮物をお土産にもらってばーちゃんは姉夫婦の家を出ました。
暫くトトロが出てきそうな森をカブで走っていたらカブの横を犬ぐらいの生き物が凄いスピードで追い抜いて行ったそうです。
「狸だ!!」
お姉さんの旦那さんがカブを止めると狸らしき生き物が茂みの中にガサガサと入って行くところだったそうな。
まぁ、西日本だし森に出てくる四足の犬ぐらいの大きさの生き物ってかなり限定されちゃうからなぁ。
それにお姉さんの旦那さんは前に一度狸に化かされた事があったらしいし、この時代珍しくもなかったそうです。
カブから降りて煙草を吸う旦那さん。ばーちゃん曰く、狸と会ったら一服すれば騙されないらしい。
134 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2011/11/02(水) 00:43:16.69 ID:im4icM+/0 [2/3回(PC)]
旦那さん「のぶちゃん(ばーちゃんの事)。多分その煮物が目当てだよ。狸にやらんね」
普通の人なら此処で魚の煮物を諦める。
だがばーちゃんは
のぶちゃん「だいが狸になんぞくれっかいね!!」
訳(誰が狸になんかあげるか!!)
ちょwwばーちゃんそれフラグやww
と聞いてる私は思った。
しかもあろう事か狸がごそごそしている茂みに向かってばーちゃんは唾を吐いて威嚇!!
すると茂みでごそごそしていた気配が消えたらしい。
その時にはもうかなり時間が経っていて夜も遅いし姉夫婦の家に戻って泊まる事になったらしい。
で、話は次の日の朝になるんだけど……
朝になって旦那さんがばーちゃんを家まで送る為にカブを出そうとしたら、カブの
タイヤの空気が抜かれてて使い物にならなくなっていたらしい。
旦那さんとばっちりじゃないか。
ばーちゃんは結局かなり遠くにある駅まで歩くはめになったと言う。
狸は今でも人を騙すのかなぁ?
135 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/11/02(水) 00:45:06.04 ID:FIvXImIQ0 [1/2回(PC)]
面白かったよ
コメント
コメント一覧 (2)
オラは配達業なので、夜にタヌキ達に鉢合わせる事があるのだが、彼らは必死に黙々と、そして延々と道を逆進して逃げようとするだけで、一向に横に避けてはくれない・・・。
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