中学生の時だからもう30年ぐらい前の話。
地元でも『人里離れた』って表現がピッタリの山の中に
集落があって、そこに同級生が住んでた。
ある日友達数人とそいつの家に遊びに行ったんだけど、
帰りの時間を考えずに遊んでいたら辺りは真っ暗。
帰る道は今は舗装されてるけど当時は砂利道で、
正に森の中を帰らなきゃならないような所だった。
一人なら絶対帰れないぐらいの真っ暗な山道。
その時は数人だったから、話ながら自転車こいだり
押したりしながら家路を急いだ。
明かりは自転車のライトのみ。
つづく。
628 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/11/07(月) 00:18:14.44 ID:O+HWSNwJO [1/3回(携帯)]
つづき。
で、ずっと真っ暗な山道を帰ってたんだけど、
途中でライトの照らす先に白い布みたいな物が見えた。
ちょうど道の真ん中に旗が上から垂らされてるみたいに。
ライトの照らす範囲がまだ布(?)の下の部分だけだったから、
『何だあれ?』って思いながら見てた。
布(?)はずっと道の真ん中にあったから、
俺達が進めば布(?)の下の部分だけじゃなく全部を照らす。
『もう少し進めば全部見えるなぁ…』と思ってたら、
ソイツはライトの光を避けるみたいにして、
『すうーっ…』と、上昇して見えなくなってしまった。
俺はもうビックリして『今の何だ!』って周りの友達に
言いたかったけど、まだ真っ暗な山道の途中だったし、
みんなで騒げばますます恐いって思ったから黙ってた。
周りの友達は気付いて居なかった。
つづく。
630 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/11/07(月) 00:35:32.26 ID:O+HWSNwJO [2/3回(携帯)]
つづき。
で、やっと舗装されてる県道に出たんだけど、
それぞれが家路を急いでたんでその時は言いそびれ、
翌日学校で言ってみたら皆気付いて無かったとのコト。
友達の親父の話では、その辺りはタヌキが化かす等の
話はけっこうあるみたいだが、あれは一体何だったのか…
ホントに道の真ん中に白い旗みたいなモンが鎮座してて、
すうーっ…と夜空に上昇して行ったんだが…
俺は幻覚を見たのか?
それとも一反木綿だったのだろうか?|`´|
余り恐くは無い話でしたが、自分が経験した
唯一の山での不思議な体験談です。
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