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340 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2011/08/23(火) 02:18:13.61 ID:vUohcDdg0 [1/2回(PC)]
某離島に住んでいた時、「釣りダービー」と言うのに毎月参加していました。 
小額をかけて、種類は問わず、大物を競うルールで、 
私は3回に1回位の割で優勝していたのですが、半年ほどスランプで 
その日は早朝から 
人が踏み込まない島の裏側に、4時間ほどルアーで探って歩いた帰りでした。 
途中に浮浪者の聖地のような場所があって、ふと後ろが気になったんです。 
「キャンパー(浮浪者)が何か忘れ物をして、今はいない。」 
と確信めいた感覚になって森へ一直線。 
昼間なのに暗闇で、足元ばかり気にして行くと、その先に 
ピラミッド状に石が積んでありました。 
足元から視線を上げてゆくと、目の前の頂上にカラスが止まっている!! 
かなり驚いたのですが、よく見ると木彫り、周りには鍋釜類。 
ふざけるなと言う気持ちで、何も釣れず帰ってきて10日ほど経ったころ 
キャンパーから社会復帰をした奇跡の同僚に 
そこで2週間ほど前に完全腐乱死体が回収された話を聞きました。 
ピラミッドとカラスは浮浪者仲間で作ったそうです。(迷惑!) 
私は、行った時には臭いはしなかったなー。と気軽な感じでしたが 
なぜ「何かある!」という気持ちなったか 
迷いもせず、たどり着いたのはなぜか、その時は全くわかりませんでした。


342 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2011/08/23(火) 02:18:42.29 ID:vUohcDdg0 [2/2回(PC)]
私自身、自分の鈍さに驚いたのですが 
半年ほどして、この話を友人に話した際に、思い出した事がありました。 
その前の月も、大物を狙い、同じ海岸へ行き 
腐っていた。と言う浜で夜釣りをしていたんです。 
その日は、慣れないえさ釣りの夜釣りで 
その日も全く釣れずに帰ったんですが 
朝まで釣るつもりが、怖くなって帰らされたのを思い出しました。 
夜中の2時ごろでした、全く釣れないので、シュラフに入って寝ていたはずが 
いつの間にか目が覚めて、後ろの森を見たら 
その直後、遠くに懐中電灯の明かりがつきました。 
「うわ!キャンパーだ、こんな夜中に、こっちくんな。」と思いました。 
何しろ、霊の類は信じていないし 
こういった場所と時間では、生きた(死んでた?)人間のほうが怖い。 
けど、弱った事にまっすぐ、ゆっくりこっちに向かってきました。 
ゆらゆらと揺れながら、「なんてのろい歩みだ」と感じましたが 
こちらは武器になりそうな物の準備、折りたたみナイフとペンチ。 
両手に持って身構えていたら、目の前まで来て小声で「釣れますか?」 
ときた。腹立って、びびって「いえ」 
と答えたら、だまって帰って行きました。 
で、後になって思うと不思議なのが 
手に持っているはずの懐中電灯の明かりは 
その人の顔を比較的くっきり照らしていました。 
50歳くらいのおじさん。 
その時点で生きていたのか? 
今もなんか見つけてほしいのか?