253 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2011/07/27(水) 01:59:03.56 ID:7GuDw0E00 [1/1回(PC)]
僕が中学校に上がりたての頃、向かいの家に1コ下の幼馴染がいたんだ。 
いわゆる不思議ちゃん系の娘で、いつかは魔法使いになって空を飛びたいなんて 
言う可愛い思考を持ってた。 
時々魔法の杖と称して木の枝の出っ張った部分をカッターで切り落として○リーポッターの 
杖とか作ってたっけ。 

ある夏休み、夜中にその幼馴染の声が窓の外から聞こえて目が覚めて、カーテンを開けると 
パジャマを着た全身の輪郭が白く光る彼女が浮いていた。 
「やっと本当の魔法が使えるようになったよ~♪」って屈託なく笑っていて、それがすぐに 
夢だと気付いた。 
手を伸ばせば届きそうな位置で浮き上がる彼女。 
「ちょっと星空を散歩してきまーす」なんて言って空を飛んで行ってしまった。 

そこで夢が終わって、気がつけば朝になってた。 

学校に登校する時間になって、向かいの家のお母さんが僕の家に来て「ウチの娘が居ないんです!」 
って凄い形相になってた。 
どうやら夜中にどこかに行ったのか連れ去られたのか。 

僕も心配して学校の授業どころではなかったが、昼前に母から電話があって 
「○○ちゃん(幼馴染)、橋の下で亡くなってたそうよ」 

夜中に橋から飛び降りたんじゃないかという話。 
パジャマ姿で橋の支柱に引っかかってたらしい。 
事故現場は見ていないが、多分あのパジャマなんじゃないかと思う。