783 : 万引き 1[sage] 投稿日:2011/07/13(水) 13:35:34.77 ID:VAmqekYA0 [1/5回(PC)]
実体験投下します 
主な登場人物 俺 A B C 

俺は中学生2年生の頃同じクラスになった俺を合わせて4人でいつもつるんでいた 
4人の共通の趣味は本好き いつも部活が休みになる日曜日には4人のうちの誰かの家に行って本を読むことが習慣になった 
その中でも特に本が充実していたのはCの家 
Cは母子家庭だったがなぜか本はたくさん持っていて部屋の天井まで届くほどの本棚を埋める勢いで毎週本が増えていってた 
2番目に充実しているBもCには敵わなくて、そのうちみんなCの家に集まるようになった 

C曰く「叔父さんが本好きの金持ちで本を譲ってくれる」んで本がたくさんあるってことだった 
最初は俺ら3人もその言葉を信じていたんだけど、だんだんCの本を集めるペースが尋常じゃないというのが3人の共通認識になってく 
最初の内は1週間に3冊程度のペースだったけど、エスカレートするようになると俺らが欲しいといった本が翌週行ったときにはもうあるなんてことも 
どんだけCの叔父さん羽振りがいいんだよ 
それでだんだん俺達の中ではCが万引き、もしくはそれに相当する悪い事をしているんじゃないかと疑うようになるんだ 
それは家に来てくれなくなったBが嫉妬のあまり発したのが発端だったけど、でもAが試しに欲しいといった文庫本15巻セットがあったときに俺達はCが万引きをしていると確信した


784 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/07/13(水) 13:37:43.62 ID:VAmqekYA0 [2/5回(PC)]
それで次の週約束の13時より早く行ってCを動揺させボロを出させる作戦に出た 
予定通り9時に「やることないからさあ居させてよ。昼飯おごるから」って頼み込んでCの家に上がった 
Cの部屋に入った俺達は早速散策開始。前の週と比べて15冊ほど増えていた本の中に あるブツ が入っていないか徹底的に探し出した 
Cが丁度お茶を持って部屋に入って来たと同時にAが発見 
「おい。これ、なんだよ」AがCに語りかけた。 
あるブツというのは本の間に挟まっているフリップ。小さい栞みたいなヤツね。普通本屋で買ったときには店員さんが抜くんだけど。 
案の定Cは突然の俺達の来訪に慌てて15冊のうち1冊だけフリップを抜き忘れていた 
動揺するC。この時点でこいつが万引きをしていたことは目に見えて分かったが、往生際の悪いCは逃げ隠そうとする 
本屋が抜き忘れていたの一点張りで中々己の罪を認めない。 
でもBがそこに止めを刺すものを見つけた。 
「お前、これでもまだしらを切るつもり?」 
Bが見つけたのはゴミ箱にあった、大量のフリップ。もうCは逃げられなくなった。 
追い詰められたCは「お前らがたくさんリクエストするから悪いんだろうが!!ごはjんbsh」と言葉にならない逆切れ。 
あきれ返った俺達は第2段階の警察に通報することも面倒になって(後々知ったが万引きは現行犯じゃないと逮捕が難しいらしい) Cの家から退散した 

結局Cとは縁を切り3人で中学卒業まで過ごした 
その後頭の良かったBは進学校、まあまあだった俺とCは中堅校、バカだったAは工業高校にそれぞれ進学した 



785 : 万引き 3[sage] 投稿日:2011/07/13(水) 13:38:24.40 ID:VAmqekYA0 [3/5回(PC)]
そんで高校時代に話は飛ぶけど高校時代にうちの近所の書店が閉店した 
そこは俺が小さい頃からお世話になっていた書店で、おじさんが一人で切り盛りしていた 
そのおじさんがまたいい人で新刊を内緒で値引きしてくれたり、処分する本を譲ってくれたりしてくれてた 
そのおじさんが死んだのが閉店の理由。すごくショックだったし、なによりおじさんにもう会えないのが悲しかった 
しかもやりきれないのがおじさんは自殺だったこと。遺書は見つからなかったけどおそらく万引きの被害も原因の1つだろうってことになった 
おじさんはかなりいい人だったから万引きを見つけても買い取りだけで済ますこともあったし、警察や学校にも連絡しなかったと言っていた 
これは万引き対策としては最悪なんだ。逃げた奴らに「あの店は警察に連絡しない最高の店」って噂を広げられてどんどん万引きが増えていく 
おじさんの悲劇は地元新聞で特集を組まれた。万引き被害で店をたたむ本屋ってみなが考えている以上に多いのよ コレ。 

同じ頃もう一つの事件があった。Cが万引きで捕まって高校から停学処分を受けた。 
万引きしたのは本じゃなくてゲームだった。しかも5人ほどのグループで。懲りずにまだやってたのかよ・・・って俺はあきれ返った。 
その後万引きの噂が広まったのでCは学校に来なくなるんだけど、俺は一つの疑念を抱くようになる 
普通フリップって仕入れた本屋の名前が書いてあるんだけど、中学時代Cの家で発見したフリップに例のおじさんの店が書いてあったと思うようになる 
偶々再開したBと話してもやっぱりそうだった。Cはおじさんの店から日常的に万引きしていた。これは疑念から確信に変わった。 
Cの家に押しかけてリンチしてやろうかと思ったけど、よく考えれば証拠がないから下手したら俺が逮捕されるかも知れない 
結局俺は襲撃をあきらめた