108 : 55[sage] 投稿日:2011/05/18(水) 21:24:29.65 ID:u1r0CsJ60 [7/9回(PC)]
 
今の自分は地元を離れた大学に通っていてね、勉強は中断してる。 
色々有って最近は会ってないけど、先生は今も元気だと思うよ。 

先生が占いを教えはじめてからさ、何か変だな、と思う時があった。 
当然、当時の俺は、占いを教えて貰うなんて初めてだったし。 
けどさ、占術に関する有料セミナーとかって、けっこうネットなんかで見かけるよね? 
おそらく、あんなセミナーでは絶対教えそうにないことを教えられたんだ。 
占いを極めるには、占い以外にも精通しなくてはいけない事がある、とね。 
先生は、その辺りの基礎も含めて、俺に教えてたんだ。 

例えばさ、人殺しは、してはいけないことだよね。 
じゃあ、どうして人殺しをしてはいけないのか、って聞かれたら何て答える? 
法律で罰せられるからか、世間から冷たい目で見られるからか? 
じゃ、誰にも知られず、証拠も残さなければ良いのか? 
そうじゃない、と先生は言った。 
人間社会のではない、この世界の法律がある、と。 
正確には、この世もあの世も含めた、決まりや法則があるんだね。 
その点から、殺人は許されない、非常に罪が重い行為なんだ。 
人間社会のみの一般常識でなく、世界全体の一般常識っていうのかな。 
この事をよく知らずに占いをしてたら、悪いことが降りかかってくるのに気付かない、と。 
しかしさ、現実に日本だって、占いしてる人はたくさんいるよね。 
テレビとかにも、たくさん出てくる人がいるし。 
すると先生はさ、そんな人達でも知らないうちに、危険な目に遭ってると言った。 
それで、ある一定レベル以上の占いだと、特に危険になると話してくれた。 
例えば、紫微斗数という占いがあるんだね。 
台湾ならともかく、日本でそこまでのレベルに達した人は、一人しか知らない、と。 
これはさ、本当に数え切れない程の、場数を踏んだ人だけ到達できる境地だ、と。 
そういう人達はさ、ある時、あぁ、命理とはこういう事なのか、と気付くんだ。 
その領域に踏み込めた人達は、途端に多くの物が見えてくる。 
けれども、それは同時に、非常に危ない事だと言ってた。


109 : 55[sage] 投稿日:2011/05/18(水) 21:24:56.47 ID:u1r0CsJ60 [8/9回(PC)]
以前、先生は、とある人の命運を観に行ったことがあるんだ。 
その帰り道、電車に乗ってると、向こうの車両から何かが迫ってくる。 
それはさ、先生が鑑定した人に取り憑いていたモノだった。 
結局、先生は追いつかれて憑かれてしまった。 
それが何度か重なったせいか、先生はあまり顔色が良くなかったんだね。 
それで、なぜ追いかけてきたか? 
追いかけられないようにするには、どうするか? 
その為の一般常識も含めて、俺に学ばせていたんだね。 
とある決まりや法則から、追いかけられる理由が分かってくるから。 
まぁ、先生の場合は、かなりレベルの高い人に限っての話。 

しかし実際は、そこまでのレベルでなくても、ある程度の危険は伴ってくると。。 
占いを実行すると、先生ほどじゃないけど、それなりに危険は生じてくる、とね。 
だから先生は、占いを勉強して身に付けても、軽々しく使っちゃいけないと言った。 

なら、なんで先生は使っちゃいけない占いを、俺にそこまで勉強させたのか? 
先生はさ、占いに関しては、とてつもなく内容の濃い勉強を俺にさせた。 
例えば紫微斗数の勉強内容も、その辺の日本のセミナー講師が裸足で逃げ出すくらい。 
なんせさ、先生は俺に命盤を書かせない方法で学ばせていた。 
頭の中だけで、100以上の星の配置をイメージするよう、命令していた。 
しかも、その頭の中で星を飛ばせ、と。 
流派によってはさ、輝度の低い星は無視するんだが、それでは精度が落ちると言ってた。 
ガンプラはくれたけど、小学生に酷い要求をする先生だったよ。 

まぁ、つまり、そこまで勉強させておいて実は使えないんじゃ、げんなりだね。 
すると、先生は言ってた。 
別に紫微斗数を勉強させるのが、目的じゃないって。 
次に八字(ぱーつー)を勉強して貰うけど、それも本当の目的じゃない、と。 
これらはみんな、次の段階の為の基礎勉強に過ぎない、と言ってた。 
一つ上の段階へ進めば、内容はそれだけ高度になるからって。 
今は基礎だけど、その辺の占いの先生以上にはなって貰いたいね、という酷い基礎勉強だった。



110 : 55[sage] 投稿日:2011/05/18(水) 21:26:14.33 ID:u1r0CsJ60 [9/9回(PC)]
ただ、先生は妙なことを言ってた。 
仮に紫微斗数と八字を習得したら第1段階終了 
先生は、全部で5段階のカリキュラムが用意してあると言った。 
けれども先生自身、4段階を終了して、最後の5段階目の入り口に立ったに過ぎないって。 
うん、ようやく5段階へ続く、入り口を見つけたって話してくれた。 
20年以上勉強していて、ようやく見つけることができたって。 
先生は40になって、初めてそこへ到達した。 
そう言って先生は謙遜してたけどさ、これはこれで考えると凄いよ。 
先生は才能が有ったからこそ、40過ぎとはいえ、そこに到達できたと思うから。 
実際、一生かけても先生のそのレベルまで到達できる人なんて、殆ど居ないと思うよ。 
俺が見るに、日本では第1段階も突破できない人が、先生呼ばわりされてる場合もあるからね。 

そういえば、その5段階のカリキュラムについて、面白いことも言ってた。 
昔の中国に、とてつもない賢人がいたんだよ、と。 
その賢人は、僅か10代で4段階まで完全習得したらしいんだ。 
先生と同じレベルに、20歳前に到達してたなんて信じられなかったね。 
その時代にも頭の良い人は一杯いたけど、その人物は群を抜いてたと思うよ。 
けれど本当に、その賢人が凄いのは、それからだったんだ。 
なぜなら、その賢人は30歳前に、その5段階目の学問を自分自身で作り上げたんだから。 
つまり、先生が最後の目標と目指している段階の、占術の創始者なんだね。 
正確にはさ、30歳前に召抱えられたせいで、それ以上進むのが難しかったらしい。 
それまで、ひっそりと暮らして学問を続けていたけど、遂に見つかってしまったんだ。。 
本人は、自分自身の占術を大成したかったんじゃないかな。 
もし召抱えられなければ、更に凄い占術体系を完成させたと思うよ。 
けど、猛烈に頭を下げられたんだろうね。 
それだけの大賢人なら、何が何でも配下にしたいって気持ちは分かるけど。 
あれから賢人と呼ばれる人物は、数多く歴史に登場したけど、 
全ての人々は、あの大賢人の背中を追いかけてるに過ぎないって、先生は話してたね。 

うん、ここまで読んでくれてありがとう。