502 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 20:40:15.97 ID:AEqLh1RvO [1/3回(携帯)]
今から25年くらい前、私は5歳だったのですが、その頃は、家の中にいる変なモノが見えていた。
夜中に目が覚めると、白い着物の女性がいたり、
天井から声がして、私の名前を呼ばれたり、日常茶飯事だった。
私以外の両親や姉には、そんな経験が無いようで、自分にしか見えたり聞いたりしか出来ないのだと勘づいてはいた。
そんなに害は無かったのですが、二階の両親の寝室に入るのだけは怖かった。
理由は、一番変なモノが見えたから。
それらは、居座ることは無いものの、入る度に違う何かがいた。
歌っているだけだったり、長い髪の女性だったり、
毛むくじゃらの男だったり、とにかく、部屋が嫌いだった。
ある日、母と出掛けることになった。
私のお気に入りの服が、あの二階の寝室にあるから、取って来てと言われた。
私は当然嫌がった。
「お化けが出る!」と泣きわめいたのを覚えている。
が、母は私がお手伝いをしないための言い訳と思ったのか、無理にでも行かせようとした。
私はますます大騒ぎし、駄々をこねた。
503 : 後半[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 20:42:03.29 ID:AEqLh1RvO [2/3回(携帯)]
そのうち母は私の腕を乱暴に掴み、二階の寝室へ連れていった。
そして母は、寝室のドアを開け、私を部屋に無理やり押し込めた。
「わーーっ!」
と泣き叫んで母に助けを求めた。
「お化けなんていないでしょ!」
母に叱られたが、私は首を横に振り続けた。
「お化け!こわいのがいる!」
「どこよ!」
「そこ!モジャモジャのがいる!」
目の前の毛むくじゃらのモノを指差したが、母には見えないようで、母は私を叱り続けました。
今思うと、全身毛深い男だったような気がするのですが、特に攻撃的でもなく、こちらを無視している感じでした。
わめく私を更に部屋の奥へと押した。
そして母は大きな声で、
「お化けなんていないわよ!失礼だわ!」
と叫んだ。
その途端に、モジャ男は消え、部屋の空気が明るくなった。
部屋中の悪いモノが全部弾かれ、飛んでいった感じだった。
それから、変なモノは現れなくなった。
私が見えなくなったのではなく、母が追い出してしまったんだと思う。
にしても、母が叫んだ
「失礼ね!」
の言葉。
父と二人でやっとの思いで買った一戸建てを、お化け屋敷呼ばわりされたのが、よほど許せなかったのだろう。
最近になって、このことを母と話したら、母も覚えていた。
「お化けって本当に見えてたのに、お母さんは信じてくれなかったんだよね。
今でも信じてくれてない?」
と私が言うと、
母は「ふふ」と笑い、それ以上は何も言いませんでした。
504 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 21:13:46.82 ID:AV6Th+640 [1/1回(PC)]
>>503
母ちゃんが一番怖いんだが・・・
508 : 502[sage] 投稿日:2011/02/20(日) 22:42:46.53 ID:AEqLh1RvO [3/3回(携帯)]
ども。
母は、本気で自宅をお化け屋敷にしたくなかったのでしょう。
でも、心霊番組とかは好きなのよね。
普段は争い事とか嫌いだし、不良品を買ってしまっても、そのまま使うし、
(私がメーカーに返品すよように言っても、悪いからって何もしなかった)
中学生に自転車で吹っ飛ばされた時も、故意じゃないからって、文句を言わず、相手の親と争うこともしなかった。
あんなにカンシャク起こしたのは、あの時と、
私が万引きしたと勝手に思い込んだ時くらいかな?
(学校で万引きが流行ったので、先生に何か言われたらしい。当然私は無罪)
んー、当時は怖かったし、ビックリしましたが、
おかげで、住み心地がいい家になりましたよ。
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