272 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/01/28(金) 16:06:26 ID:uo1nwcDhO [2/5回(携帯)]
ではお言葉に甘えて。 

私は父子家庭で育ち、更に男兄弟しかおらず、父兄兄私弟弟という男所帯で育ちました。 
だからか、小学生くらいまでは自分の事を「僕」「俺」と言って、髪型はショートヘア、格好も兄弟の洋服を着回し、態度も格好もどこから見ても男子そのものでした。 
しかし骨格までは偽れないので、華奢な男の子に見えたようです。 

そんなジェンダーフリーなある日、私は或る女性に声をかけられました。とても綺麗な人で、ある意味不気味さを感じる程でした(蝋人形というか能面というか、無機質な感じです)。 
その少し前に、OL風のお姉さんに「ぼく、ちょっとおちんちん見せてくれるかな」と気持ちの悪い誘いを受けていたので、(またか、こいつもか)と辟易しながら相手を睨みました。 
しかし彼女は綺麗な笑顔を浮かべたまま、 
「ねえ、お姉さんちに遊びにおいで」 
と手を差し延べてきました。 

彼女が動く度にふわふわと良い匂いがして、(さっきのは不細工だったけど、こいつは綺麗だから大丈夫だろう)とよく分からない納得をした私は、彼女の手を取りました。 
予想外に温かい手でした。 



 
273 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2011/01/28(金) 16:06:59 ID:Hnq/Q+hvO [2/2回(携帯)]
もうちょっと短くまとめたら?



274 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/01/28(金) 16:08:47 ID:uo1nwcDhO [3/5回(携帯)]
→ 

彼女は子供の好きな話題を沢山持っていて、何を話したかは覚えていませんが、時間を忘れるくらい夢中になって二人で話していました。 

そして着いたのは、周りを樹木に囲われた洋館でした。森の中まで歩いていたようです。 
私は、こんなド田舎にこんな綺麗な建物があったのか!と感心しつつ、キャイキャイはしゃいでいました。 

彼女に手を引かれるまま屋内に入り、エントランスを抜け、二階の洋間へと通されました。 

洋間は学校の教室くらいの広さで、床一面に青い絨毯が敷かれていました。窓際にぽつんと置かれたピアノが印象的でした。 

私以外にも何人か子供がいましたが、そのほとんどが見慣れた顔で、同級生・上級生・下級生が入り混じっていました。ただ、皆男の子でした。 

華奢というか…痩せっぽちの男の子ばかり、約10人。 

彼女は私を部屋に入れて直ぐにまた出て行ったので、早速彼らの輪に加わりました。 
話をしてみると、どうやら皆も彼女に連れて来られたものの状況がいまいちよく分からない様子でした。 

「なにするんだろうな」 
「お前女のくせになんでいるの」 
「お腹すいた」 
等、話題はつきないものの窮屈さを感じているようでした。 

そんな中、私はピアノに寄り掛かって俯せている男の子の存在に気付き、声をかけました。 

275 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/01/28(金) 16:11:29 ID:uo1nwcDhO [4/5回(携帯)]
あ、じゃあちょっと残りを手短にまとめてきますねー 



277 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/01/28(金) 16:37:20 ID:uo1nwcDhO [5/5回(携帯)]
ピアノのとこにいた男の子(以下M)には発達障害か知的障害があった 
↓ 
女の人がまた別の男の子を連れてくるが、もう外に出ていく様子はなく、ピアノを弾きはじめる 
↓ 
皆飽きて帰る 
Mだけ楽しそう 
↓ 
女の人に違和感を覚え、急に怖くなる 
↓ 
女の人が笑い、それが怖くて逃げる 
↓ 
エントランスまで逃げた時、Mを置いてきたことを思い出して引き返す 
↓ 
洋間には誰も居なかった 
↓ 
先生を呼びに行ったり隣町まで探しに行ったりry 
↓ 
障害のあるMはこれまでにもふらふらと出掛ける癖があったので、その延長線上で何かあったんだろう、で決着 
↓ 
地元紙にも載らなくなり風化 

来月長期休暇がとれるので、約十年越しにその森へ行って探索してみようと考えています。 
どうせ洋館なんか見つからなくて、道に迷って虫に刺されて終わりなのでしょうけど。 
何となく、私がMを見捨てたあの時から、Mがあそこで私を待っている様な気がするのです。 

大学で知り合った他県の友達が「男の子ばっか連れてこうとする美人の変態、うちの小学校にも来よったわ」と話していたので、 
もしかしたら他に知ってる人がいるのかなぁと情報を期待してみたり。オカ板だし。 
駄文すみません