774 : 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] 投稿日:2011/02/22(火) 20:32:20.28 ID:R5Igb54t0 [3/3回(PC)]
知り合いの話。 

彼の祖父はかつて猟師をしていたという。 
遊びに行った折に、色々と興味深い話を聞かせてくれた。 

「ある時な、尾根筋を歩いていると、おかしなモンが降ってきた。 
 これがどう見ても髪の毛なんだ。それも真っ金々の見事な金髪。 
 目の前に流されてきたのを、ちょいと指で挟んでみて驚いたね。 
 儂の指に触れた所から、あっちゅう間に溶けて失くなっちうんだ。 
 気が付きゃぁ、あっちでもこっちでも金色のが山と落ちまくっとる。 
 これも地べたに落ちると、すぐにかすれて消えていきよった」 

「まぁ、だからといってどうすることも無えから、そのまま歩いて抜けたがな。 
 山ン中じゃ結構そんなことが起きたけど、忘れちまった事も多いだろうなぁ」 

泰然とした様子で祖父さんはそう言った。