813 : 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] 投稿日:2011/02/28(月) 22:20:16.03 ID:a/oDp9D00 [3/4回(PC)]
昔馴染みの話。 

ボーイスカウトのキャンプで引率していると、ある河原で子供たちが騒ぎ出した。 
「一体どうした?」騒いでいる子供をドヤしつけ問い質す。 
「ジャミラが出た! ジャミラが出た!」 
子らは口々にそう叫んでいた。 

川向こうの繁みから怪しい影がヌッと現れて、こちらに大勢いるのを見るや否や、 
引き返していったのだと。 
その姿はまるで、ウルトラマンに出てくる怪獣ジャミラみたいだった―― 
目撃した子供たちは皆口を揃えてそう言ったのだそうだ。 

「今の子供らでもジャミラとか知っているんだなって、何とも興味深く思ったよ」 

・・・印象に残るポイントがちっとズレてるんじゃないか? 
私が些かズッ転けながら問えば、ヤツは頭を掻いて答えた。 

「いや実は俺もガキの頃、あそこの原で見てるんだわ、ジャミラっぽいの。 
 だから聞いても別に驚かなかったんだけど。 
 ・・・確かに、よくよく考えたら、ジャミラの方がおかしいか・・・」 

お前さん、そうやって幾つもの“実は怪事”をやり過ごしてるんじゃないか? 
そう問い掛ける私に、ただ「うーん」と唸るのみの彼だった。