885 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/01/07(金) 23:01:09 ID:y9qu/Rpe0 [1/2回(PC)]
十何年前の高校生の頃の話なんだけど、多分夏休みが終わってすぐ位のまだ暑い季節。 

部活が終わって夜の七時か八時くらいに一人暗い夜道をぼんやりゆっくり自転車で帰ってた。 
奈良のちょい田舎なんで民家は少ししかない街灯がぽつぽつあるくらいの暗い道だった。 

道中、右手にうっそうとした竹林、左手に寺なのかなんなのかわからない 
白い土壁に瓦ののった塀が続くところに差し掛かった。 

幼稚園の頃、まったくの想像で事実無根なんだけど、 
この白い土壁の塀の向こうにすけきよみたいな格好の精神異常者が住んでいると思い込んでて恐れてたことがある私は、 
ここを通るたびにそれを思い出しちょっと嫌な感じがしてた。 

その日もそういうことを思い出しつつ通ってたら左の視界の端に何か光るものが見えた気がした。 
私は自転車を止めてその見えたほうを見てみた。 

そしたら気のせいじゃなく空中を飛んでる小さな光るものがあった。

 
886 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/01/07(金) 23:04:35 ID:y9qu/Rpe0 [2/2回(PC)]
しかも私に向かってきた。 
「おおおおおお!何、何!」 
と思わず大声が出てた。 

刹那、その光が私の二の腕あたりに当たってそのままとまった。 
相変わらず光り続けてたそれに顔を近づけてよく見てみるとただの蛍だった。 

急にびびって大声出したことが恥ずかしくなった私はその蛍を左手に捕まえて足早に帰宅した。 
一晩だけ家族でその蛍の光を楽しんだ翌日蛍は捕まえたところに返した。 

ちょっと気になるのは、そこらへんには川なんかないし環境的にも蛍が生息してそうなほどの綺麗なところではなく、 
それ以前も以降も蛍をそこで見たことはないこと。 
あの蛍どこから来たのやら。