774 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/12/25(土) 12:03:44 ID:ItI9teUK0 [1/1回(PC)]
もう十年以上前の話 

俺の通ってた小学校の校門前から10mもしない高台の上に神社があったんだ。 
その日は土曜日で、いつも通りの班で登校した。もちろん普段と同じ光景だった。 

その日は変則授業で1時間だけ授業をして集団下校するようになっていた。 
俺のいた班の集合も終わり班長に先導されて校門に向かっていると、なにやら門の辺りが騒がしい 
少しずつ近づいていくと、どうやら皆は高台の上にいる中年の男について騒いでいるようだった。 

その中年の男の周りには不良系の上級生が何人かいて、下で見ている他の生徒より大きい声を出していた。 
俺は「ケンカかな?」って思ったんだけど、高台が一番良く見える場所に進むと不思議な光景に出くわした。 
どう見てもその中年の男が浮いているように見えた。背伸びしてもっとよく見たら男の真下に倒れた自転車と 
真上に木の枝に括られたロープが男の首に繋がっていた。 

異常に長い男の首を見て、登校からたった2時間弱の間に学校の真横で人が死んだことに恐怖を覚えた。 
男の死体を囲んでいた生徒たちが乱暴に扱ったせいかロープが解け、死体が高台のフェンスにぶつかった後、 
さらに下に落ちて側溝に「ドン」という音と共に不自然な姿勢でとまった。 

落下の際に側溝の角に額をぶつけて、その男が掛けていた眼鏡のレンズが辺りに飛び散ってもなお、何の反応も見せない 
男に、当時の俺は思考が停止するほどの恐怖を感じた。