749 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/11/26(金) 15:50:43 ID:IyqviC2JP [2/4回(p2.2ch.net)]
お口直しに…。 

私の母の実家は、一応600年ほど遡れる武士の家系。 
地元の郷土史を調べてると、大楠公の挙兵時に参戦したとか、秀吉の朝鮮征伐の時に恩賞もらったとか、 
江戸時代には藩主に仕官してたとかで、ご先祖さまの名前がちょこちょこ出てくる。 

でも本家の人達は今はごく普通のサラリーマン兼農家で、 
貴重な骨董品の類などは特に何も伝わってないし、興味も無いみたい。 
子供の頃から、古い言い伝えなどを色々聞きたがっていた私は変わり者扱いされてましたw

 
750 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/11/26(金) 16:39:27 ID:IyqviC2JP [3/4回(p2.2ch.net)]
母方の祖父はちょっと変わった人で、若い頃、しばらく行方不明になってた時があったそうだ。 

祖母と一緒に夫婦で布団を並べて寝ていたのに、ある夜、突然フラっと部屋を出て、 
そのまま帰って来なくなった。1ヶ月ほどして帰ってきた時に祖父が言うには、 
山の中を友達と遊び歩いていた、との事。 

遊び疲れたら木や岩の影で休み、食べ物や飲み物は『友達』がどこからか持って来てくれた。 
二人きりで過ごす事に何の不安も無く、喋り、歌い、時には踊り(祖父は能や神楽が得意だったらしい)、 
子供のように山の中を歩き回りながら、夢見心地で楽しい毎日を過ごしたそうだ。 

そんなある日、ふと実家の事を思い出した。ハッと我に帰り、辺りを見回すと、 
そこは見覚えのある近郊の山の中だった。はて、わしぁ何時からこけぇ居るんじゃろ? 

不思議に思いながら帰宅すると、祖父の姿を見た家族は大騒ぎに。 
実は当時、祖父母は夫婦仲がうまくいってなかったので、家族はてっきり、 
祖父が愛人と駆け落ちでもしたのかと思ったらしい。 
もう帰って来ないかもしれないけど、その時は仕方ないねー…と、 
早々と諦めムードになっていたらしい。切り替え早すぎw 



752 : 749-750[sage] 投稿日:2010/11/26(金) 17:40:24 ID:IyqviC2JP [4/4回(p2.2ch.net)]
不思議なのは、『友達』の正体がとうとう分からず仕舞いだった事。 
祖父の村には家が20軒ほどしかなく、村人全員が親戚同士で顔見知りのような感じなので、 
誰々と誰々が一緒に遊びに行った、とかいうのはすぐに分かる。それなのに、分からなかった。 

以来、祖父は炭焼きなどで山に出かける時は、守り刀を持たされるようになった。 
あと、青魚?をしばらくの間、食べさせられたらしい。 
もし再び、山の『何か』に誘われるたら今度はもう戻ってこれないかもしれないから…と。 

実はこの話を祖母から聞いたのは、自分が大人になってから。 
子供の頃、一人で山に入っちゃいけないと口を酸っぱくして注意された訳がやっと分かったわ…。 
怖いというか不気味に感じたのは、私自身、山に呼ばれるというか、若い頃から時々、 
ひとりでフラっと山に入ってしまう癖があって(心配されるので親には内緒にしていた)。 

今でも時々、夢に山の風景が出てくる事がある。 
夢の内容も妙にリアルというか生々しくて、山道を延々歩き続けてる様子とか、 
山中で木の実や草、時には蛇や昆虫(!)を食べたり、深い谷底で川?淵?の水面をずっと覗き込んでたりとか、 
なんか原始人の記憶を見てるような気分。目覚めた時にはけっこう(精神的に)疲労してしまいますね; 

あんまり怖くない話でスマソ。 
家系と山にまつわる不思議な話(?)という事で…。