191 : 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] 投稿日:2010/10/06(水) 20:02:03 ID:w7PXzX4g0 [2/3回(PC)]
友人の話。 

ある秋の日、思い立って山奥の紅葉谷へ一人出掛けた。 
平日だったこともあってか人っ子一人いない。 
足を止め秋の風情を満喫していると、紅く染まった葉が一枚、カサリと頭の上に 
落ちてきた。 

その後も彼が足を止める度に、決まって紅葉が一枚だけ、頭の上に落ちてくる。 
まるで誰かが彼を狙っているかの如く、正確に。 
何度も頭上を確認したが、紅い葉以外何も見えない。 

気味が悪くなったので、早々に退散したのだという。