126 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/09/19(日) 12:52:14 ID:ehyO8xHBP [5/19回(p2.2ch.net)]
怨霊というのは家運の盛衰で復讐の時期を遅らせることはあると故事に読んだ事がある。 

例えば、幕藩時代の終わり頃、仙台の場所は失念したが、ある町に代々刀の柄巻を作る家があったのだが、ある時期から 
その家の子供に男の子が出来ず、女子が三人姉妹だけであった。 
ある時、長女が狂いだし、「俺はこの家の先祖に宿を乞いに来て、屋敷前で斬られた山伏だ」と譫言をいう。 
医者に見せたが、同じ話ばかりを繰り替えし、「俺の葬儀を挙げろ、盛大に祀らねば娘全員を取り殺す」と言う。 
やがて長女は死に、次に同様に次女が狂い出して矢張り山伏が出て来て喚く。 
狂った次女曰く、「長らく恨みを晴らそうと思っていたが、家運が盛んで事を成就出来なかった。今この時こそ恨みを晴らせる」と言う。 

家族は心配になり、色々調べた末、昔先祖に非常な乱暴な仙台藩士がおり、仲間と楽しく家で酒を飲んで居るところに、 
突然玄関先で法螺貝を吹きながら宿を乞いに来た山伏に腹を立て、命乞いをする山伏を酔った勢いで殺してしまった事件があったと判明した。 

さてそれから、次女も死に、恐れた家族は止むなく山伏の葬儀を執り行った。 
するとまた三女が狂い出し「あの様なささやかな葬儀では足らぬ、大名並みにせよと言ったはずだ」と無理難題を言う。 
しかし、近所の手前、どこの馬の骨ともしれない山伏の葬儀ともなればどんな風評も流れるかわからない。 
家族はそれ以上、山伏の要求に答えられなかった。 
そうして三女もすぐに死に、その家は幕末には絶えたと言う。 

人の恨みというものは、簡単に尽きるものでない事と、ある事があるだろう。 
この山伏の話は些か迷惑な話であり、執念の恐さを物語るが、人の恨みという物には時効というものはないのかも知れないとも思える話だ。 

我が家の今も、これに近いとも限らなくはない可能性もある。


 128 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/09/19(日) 13:05:48 ID:oYAuecr90 [4/9回(PC)]
>>126 
家運や個人の盛運が原因で霊的に手出しができないことや、 
家系の衰運で神仏の救助も及ばずに被害が免れられないこともあるという逸話は 
2,3聞いたがある。



138 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/09/19(日) 14:55:51 ID:GMuW5y+k0 [2/2回(PC)]
>>126 
宗教は違うがカトリックは悪魔祓いのとき 悪魔からの要求は一切聞かない 
要求を聴いてるときりがない上に 対話の途中でさまざまな罠をかけてくるからという 

悪魔と怨霊は違うから。。。。というなら実際にあった累々淵の祐天上人の例がある 
累という強力な怨霊の要求を聞いて村ぐるみの供養をしても 累は成仏せず 要求を繰り返すばかり 
祐天上人は怨霊自身にも成仏の気持ちを持たせねば意味がないと 累に南無阿弥陀仏の念仏を唱えさせようと 
必死で説得し 何日もかかってようやく成就する 

祟りさんのご先祖の場合は恨み骨髄の部分と自分も救われたいという気持ちが混在してるように感じる 
だからその成仏への気持ちを支えてあげるよう 日常の供養のときに祈るといいかも