298 : 犬卒塔婆 ◆p5Ndh4VLMtWE [sage] 投稿日:2010/08/21(土) 03:42:19 ID:2h7csQgP0 [1/2回(PC)]
「ヘビの祟り」1-2 
 
この話は、私が小学校3、4年の時だと思います。 
我が家より少し離れた所に「庭師」をやつているお家がありました。 
そこのおじいちゃんという人は、庭の手入れに行く所でヘビが出ると必ず、剪定バサミでヘビの頭を切り落としヘビの生血を飲んでいた 
そうです。それは、若い頃からやっていたそうです。 
おじいさんには息子が一人いて、家庭を持って、周りからはとっても幸せに見えたのですが 
赤ちゃんが生まれて少し経った頃です、その赤ちゃんは「少し知能」が遅れている事がわかりました。 
それからは、息子は「お酒」を浴びる程飲むようになり、子供も学校に通うようになり、それでも息子の酒浸りは 
変らなかったのです。 
おじいさんは、そんな息子を見ては親子喧嘩がはじまったそうです。その日も、親子喧嘩が始まりお嫁さんが止めに入ったのですが・・・ 
ダメだったそうです、お嫁さんもいつもの事と思い・・・近所のうちへ避難したそうです、1時間が経ちお嫁さんは子供と家に戻って 
みると、なんと庭におじいさんが血のついた剪定バサミを持って呆然と立っていたそうです、お嫁さんは剪定バサミの先を見ると 
自分の旦那さんが血まみれになって倒れていたのです。

 
299 : 犬卒塔婆 ◆p5Ndh4VLMtWE [sage] 投稿日:2010/08/21(土) 03:44:49 ID:2h7csQgP0 [2/2回(PC)]
2-2 
ビックリしたお嫁さんは、おじいさんに「なんて事したの・・・」とすると 
おじいさんは「ヘビが・・・ヘビが・・・」と口走っていたそうです、そこへ近所(Aさん)の人が尋ねて来たのでした。 
Aさんは、ビックリして警察に電話をかけたそうです。 
警察が来る間もおじいさんは「ヘビがわしを襲ってきた」と口走っていたそうです。 
警察が着いてからもおじいさんは同じ言葉を口走っていたそうです。それから、何日かしてから・・・お嫁さんの様子がおかしくなり 
しきりに「蛇神さまが怒っている」と・・・それからの事で「あのうちはヘビに祟られている」という噂が飛び交っていました。 
後日、一家が飼っていた柴犬も腹を裂かれていたのですが、腹には無数の蛇が蠢(うごめ)いていたと、回収した警察官から聞きました。 
このお家は、今でもあるのですが「廃墟」となっていて、そこにはヘビが住みついているそうです。 
残ったお嫁さんと子供は、いつの日からか分かりませんが、いなくなっていたそうです。心配した親戚の方が引っ越し先を調べたら・・・ 
引っ越しなどしていないというのです、突如として消えてしまった家族は、今でも消息不明のままです。 
田舎では蛇を見たら頭を潰して「駆除」しますがこの所為は考えものかもしれません。