123 : メタルスライム ◆LuWpVnhAYs [] 投稿日:2010/08/20(金) 23:45:06 ID:hUSFt9UO0 [6/10回(PC)]

(山)(1/4) 

先ほど(第14話)もお話させていただきました通り、私は地域消防団に所属しています。 


消防団とはいいますが、火事だけでなく水害、地震など、いろいろな事例で出動しています。 



そのほかに、年1回ぐらいあるかないか・・・・なのが「不明者の捜索」 


その日は「山菜取りに行ったお年寄りが夜になっても帰ってこない」という捜索願への対応でした。 


そのお年寄りが乗っていた原付が発見された山道から、山に向かって沢や藪を掻き分けながら、ひたすら探し回る。 


朝から泥まみれになりながら、歩き回っていました。

 
124 : メタルスライム ◆LuWpVnhAYs [] 投稿日:2010/08/20(金) 23:46:09 ID:hUSFt9UO0 [7/10回(PC)]
(山)(2/4) 

昼食休憩後、今度は 

「一度尾根まで登り、降りながら捜索。原付が発見された地点に午後3時に集合」 

という指示が出ました。 

尾根まで登りきったのが午後2時近く、そこから全員等間隔に広がって一斉に降り始めました 

もちろん私もその中で一緒に降りていきました。すると、下っていった先が突然、平坦な土地になったのです。 

どうやらそこは昔、田んぼがあったあとのようでした。いわゆる「隠し田」といわれるものでしょうか・・・ 

気になった私は、その隠し田の跡地を一周するように藪の中を探してみました・・・ 

が、どうやら最近人が立ち入った様子は全くなし。 

「じゃあ、また降りていくとするか・・・」と藪の中から抜け出した・・・・はずでした。



125 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/08/20(金) 23:46:42 ID:dvsnle8K0 [1/6回(PC)]
(山)(3/4) 

昼食休憩後、今度は 

「一度尾根まで登り、降りながら捜索。原付が発見された地点に午後3時に集合」 

という指示が出ました。 

尾根まで登りきったのが午後2時近く、そこから全員等間隔に広がって一斉に降り始めました 

もちろん私もその中で一緒に降りていきました。すると、下っていった先が突然、平坦な土地になったのです。 

どうやらそこは昔、田んぼがあったあとのようでした。いわゆる「隠し田」といわれるものでしょうか・・・ 

気になった私は、その隠し田の跡地を一周するように藪の中を探してみました・・・ 

が、どうやら最近人が立ち入った様子は全くなし。 

「じゃあ、また降りていくとするか・・・」と藪の中から抜け出した・・・・はずでした。 



[New!] [2010/08/20(金) 23:46:09]
126 : メタルスライム ◆LuWpVnhAYs [] 投稿日:2010/08/20(金) 23:46:55 ID:hUSFt9UO0 [8/10回(PC)]
(山)(3/4) 

「あ、あれ??」 

藪を抜け出してあらわれた景色はまったく見覚えの無い景色。 

しかも上りでも下りでもない、平坦な土地と藪が続いているのです。 

再びその藪の中を進んでいきましたが・・・・・結果は同じ。 

唖然とする私の脳裏には「二次遭難」という最悪の言葉が出てきました・・・・ 

そこからはもはやパニックに近い状態でした。藪の中をひたすら進み続け、現れる景色に混乱するの繰り返し・・・・



127 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/08/20(金) 23:47:18 ID:dvsnle8K0 [2/6回(PC)]
(山)(4/4) 

私は地域消防団に所属しています。 


消防団とはいいますが、火事だけでなく水害、地震など、いろいろな事例で出動しています。 



そのほかに、年1回ぐらいあるかないか・・・・なのが「不明者の捜索」 


その日は「山菜取りに行ったお年寄りが夜になっても帰ってこない」という捜索願への対応でした。 


そのお年寄りが乗っていた原付が発見された山道から、山に向かって沢や藪を掻き分けながら、ひたすら探し回る。 


朝から泥まみれになりながら、歩き回っていました。



128 : メタルスライム ◆LuWpVnhAYs [] 投稿日:2010/08/20(金) 23:48:20 ID:hUSFt9UO0 [9/10回(PC)]
(山)(4/4) 

と、突然斜め後ろから声がしたのです。 

「おーい!そこ、誰かまだ捜索しているのかーー!!」 

私は「は、はーーーい!!」と叫びながらその声の方向へまっすぐ進んでいきました。 

5、6メートルほど進み藪を抜けると突然視界が開けました。そこには沢と声の主の消防団員が 


「もうすぐ集合時間になるぞ。この沢伝いに降りるとすぐ集合場所近くに出るから。早く戻らないと日が沈むぞ」 


さっきまで必死に歩き回っていたのがウソのように、あっさりと言われて 

「は、はぁ・・・・」と言うことしか出来ず、その通り沢を10メートルほど降りると集合地点にたどり着きました。 

ほんの目と鼻の先に団員達が集合し、談笑しているところで、遭難しかけた自分に苦笑いするほかありませんでした・・・ 



山で遭難するって、思ったより簡単に出来ちゃうのかもしれませんね・・・・・