97 : 自治スレでローカルルール他を議論中[] 投稿日:2010/10/10(日) 12:14:29 ID:T7m6WwD8P [1/1回(p2.2ch.net)]
日向神ダム湖から少し下った山あいの神社での出来事です 

――朱塗りが所々剥げた赤い鳥居がいくつも連なる石段の奥にありました 
秋の始まりを告げる赤い彼岸花がいっせいに咲き乱れ、夏の残り香さえもすっかりと消え失せていた次第です 
行き止まりには、二つの大きな奇岩が立ちふさがり、互いを支え合うように折り重なってできた空洞部分に、小さな本堂はありました 
社祠は木の格子戸で閉じられており、木の枠越しに見える中の様子は、昼でもなお暗く、あたかも薄暗いもやが蟠っているようで少々不気味でした 
顔を近づけると、つんと線香の匂いが真っ先に鼻をついたのを覚えています 
がらんとした祠の真ん中には、箱のようなものがぽつんと祀られており、四体の白い狐の像が、それを取り囲むようにして守っていました。 
その狐達はみな、微笑んでいるのか睨みをきかせているのか判然としない曖昧な表情を浮かべ 
五燭台の上に立っていた数本の蝋燭も、どれもどろどろに溶けて奇怪な塊と化しており 
なんとも浮世を隔てたような妖しげな光景が、その社の中に広がっていたのです―― 

その様子を、なんとか写真に収めようと、カメラで撮りまくったのですが 
それがいけなかったのでしょうか。 
それからというもの、本堂で見た不気味な“もや"が頭蓋の中で渦巻いて腐食するような、そんなぼんやりとした感覚に襲われ始めました。 
お祓いに踏み切るまでのたった数日の間に、些細な携帯紛失から大怪我寸前の転倒事故など、意識の朦朧さによって引き起こされた厄介事は数知れず。 
みなさんも神仏に対しては失礼のないよう、心がけてくださいねえ。 
このご時世でも憑かれますよ……いとも簡単に。