34 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/08/11(水) 07:44:05 ID:6fsAVy8z0 [9/12回(PC)]
>>33 
大きな碑の前に着いた。沢山のの名前が刻まれている。 

「うぉーすげーなぁ。」「やっぱ墓はすげーなぁー」 

何がそんなに嬉しいのかウキウキしている。10分ぐらい綿野さんはワーワー騒いでいた。 

注意しようとして、 

「あんまり騒がな「「しっ!」 

僕の注意は綿野さんの真剣な声とギラギラして瞳孔の開いた瞳に遮られた。 

これだ。この目がだめだ。僕は綿野さんのこの目を見るとだめだ。 

蛇に睨まれた蛙の様に萎んでしまう。 

反面、綿野さんはニヤニヤしている。大きな目をギョロギョロさせニヤニヤしている。 

「きたきたーハハハ。」 

この人は本気で病気だ。 

何がそんなに嬉しいのだろう?何がそんなに可笑しいのだろう? 

階段を上る足音がそんなに嬉しいのだろうか? 
多くの足音が階段を上る音がそんなに可笑しいだろうか? 

 
35 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/08/11(水) 07:46:35 ID:6fsAVy8z0 [10/12回(PC)]
>>34 
心臓が痛い。 
ャバイヤバイャバイヤバイャバイャバイ。 

本当に怖い。恐い恐い怖い 

綿野さんはウキウキしている。 
「やばいですよ。」僕が固唾を詰まらせつつ発する。 

足音が近付く。 ダンダンダンダン! 
「綿野さんやばいです。」 ダンダンダンダン! 

「本当にャバイですよ。」 ダンダンダンダン! 

もーすぐ近くに聞こえる。 
ャバイ! 
ャバイ! 
ャバイ! 
ャバイ! 


ダーン! 

「かかってこいやぁー!ハハハハハァー 

負け犬共がコラァ!」



37 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/08/11(水) 07:51:36 ID:6fsAVy8z0 [11/12回(PC)]
>>35 
シーン 

足音が消えた。 
僕は状況がのみこめず思考停止。 

「よかったー。」ようやく落ち着いた僕。 
「よかったですねー綿野さん」 
ふと綿野さんがいた方へ視線を移す。 

僕はまた恐怖した。 
顔の約5センチの距離。つまり顔の目の前。 
綿野さんがいる。 

「これがよかった顔と思うか?」 
そう聞く綿野さんはニヤーっとしたまま、ブラウンの瞳はギラギラしたままだった。 

「すいません。」 
それだけ言うと 
「帰るよーん」と言った。 

碑をみるとキレイな靴跡がついていた。 
さっきの大きな音はこれか!と妙に穏やかに納得したのと、何て罰当たりなんだと呆れた。 

その日は女の子達にテキトウに言い訳をして帰路に着いた。 
道中、墓や碑を蹴ったりしたらいけないと散々怒った。 

僕の感覚が麻痺してましたが、文章にすると改めてキチ〇イだと思った。