77 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/07/16(金) 00:05:08 ID:pkqp8oDm0 [1/3回(PC)]
>>76の続き 

俺の顔にペンキを塗ったのを皮切りに不可思議な現象は起こる一方だった。 

・Aが一人で会社の風呂に入っていると窓が勝手に空いた 
・夜勤で天井クレーンの方を見ると黒い影が落ちていった 
・2人なら大丈夫だと思い倉庫に行くと2人とも誰かに押された 
・そんなこと起こる訳がないと言った上司Bが倉庫に一人で行き 
 泣きそうな顔をして戻ってきたetc... 

そんな現象に耐えながらも1ヶ月が過ぎようとしていた頃 
Aがまた人形を見つけ持ってきた。 

A「おーい、またあったぞこの人形・・・」 
俺「うわ・・・・てか、それ出てきてたらですよね、変なこと起こり始めたの・・・」 
A「あぁ・・・でもこの人形前のより表情があるっていうか、むかつく顔してるよな」 

確かに、言われてみれば前よりも表情豊か、と言うか腹の立つニヤけた顔だった。 

俺たちはその人形を燃やすことにした。 

ちょうど使っていたガス溶断機でその人形を完全に燃やした。 

その時何とも言えない臭いに作業場が包まれた。 
(翌日来た他作業者には怒られた) 


79 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/07/16(金) 00:15:06 ID:pkqp8oDm0 [2/3回(PC)]
>>77の続き(長いのでもう少しで終わる) 

それから少しの間人形は見つからず平穏な日々を過ごしていたある日 
俺は朝からの勤務で、倉庫にて作業をしているといつもウェスを運んでくる 
おっちゃん(D)に会った。 

少し世間話をし、ふとおっちゃんの乗ってきた車を見ると後部座席におばちゃんが乗っていた。 

俺「ねぇ、あの人誰です?いつも一人ですよね?」 
D「あぁ、何か今日は私も乗せてけって聞かないから連れてきたんだよ」 
俺「へぇ、手伝いもしないのに変な人で」 

俺は言いかけた言葉を全部飲み込んだ。 

そのおばちゃんは俺と目が合った瞬間ニターッと笑い 
確かに『ミ ツ ケ タ』と口を動かしていた。 

D「まぁ気にしないでくれ。変な人なんだよ。いつも一人で人形とか作ってたりしてる人なんだ」 

俺「あ・・・・あ、俺もう行きますね・・・別の仕事もあるんで・・・・それじゃ・・・」 

俺は走って逃げた。 




80 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/07/16(金) 00:19:09 ID:pkqp8oDm0 [3/3回(PC)]
最後 

それから俺は仕事で背中に焼けどを負ったり 
いろいろ怪我が絶えなかったけど最近は何も起こらなくなった。 

なんせ、おっちゃんの話によるとあのおばちゃん火事で死んだらしい。 

人形を燃やしたのが何か関係あるとするのなら因果応報?的なあれだろう。 



そして上司のAさんも火事で亡くなった。 

きっと俺の代わり、いや、俺もその内死ぬ予定だったんだろう。 


これで終わりにします。 
お粗末さまで下