590 : 玉 ◆XptP8Mzm2g [sage] 投稿日:2010/08/16(月) 16:29:58 ID:6BJ3yQ280 [6/13回(PC)]
「なんだ? あれは」 
怪訝そうな祖父の視線を追ってみると、岩場と木立の境界あたりに動物がいて、 
魚を食べているようでした。 
「猿……か?」 

言われてみると確かに猿にも似ているのですが、私には猿には見えませんでした。 
大きさは猿と同じくらいですし、目の大きい『アイアイ』という猿に似た印象では 
あるのですが、もっとなんというかヌメッとしているような嫌な質感をしていて、 
うまく説明できないのですが明らかに違う生き物でした。 

 
591 : 玉 ◆XptP8Mzm2g [sage] 投稿日:2010/08/16(月) 16:33:07 ID:6BJ3yQ280 [7/13回(PC)]
「なんだ? あれは」 
怪訝そうな祖父の視線を追ってみると、岩場と木立の境界あたりに動物がいて、 
魚を食べているようでした。 
「猿……か?」 

言われてみると確かに猿にも似ているのですが、私には猿には見えませんでした。 
大きさは猿と同じくらいですし、目の大きい『アイアイ』という猿に似た印象では 
あるのですが、もっとなんというかヌメッとしているような嫌な質感をしていて、 
うまく説明できないのですが明らかに違う生き物でした。 
 


593 : 玉 ◆XptP8Mzm2g [sage] 投稿日:2010/08/16(月) 16:36:44 ID:6BJ3yQ280 [8/13回(PC)]
「今夜のおかずだな」 
祖父は魚を集めて喜んでいました。 

そうこうしているうちに夕闇が迫って来たため、近くにあるという 
祖父の知り合いの狩猟小屋へと向かうことになりました。 
そこは狩猟で泊り込む為に用意したもので、基本的に最低限の炊事と 
寝泊りをするだけの簡素な作りの小屋でした。 

「美味いぞ?」 
祖父からは焼き魚を食べるよう何度か薦められましたが、あの生き物が触れていたかと思うと 
どうにも気味が悪かったので、私は魚に手を付けませんでした。 
それほど数があったわけでもないので、魚は祖父と犬とでペロリと平らげてしまいました。 

その晩のことです 



594 : 玉 ◆XptP8Mzm2g [sage] 投稿日:2010/08/16(月) 16:37:55 ID:6BJ3yQ280 [9/13回(PC)]
「わぁあああああああっ!」 
思わずわたしは叫んでいました。 

悲鳴に驚いた祖父が駆けつけましたがもうあの生き物の姿はありません。 
流石に祖父もすぐには信じてはくれず、最初の内は怖い夢でも見たのだろうと 
笑っていたのですが、わたしの怯えかたが尋常でないことを察し真面目に 
聞いてくれるようになりました。  

祖父に話すだけ話すと、平常心を取り戻すことが出来ました。