506 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/08/08(日) 23:56:36 ID:IpIBkNzp0 [1/2回(PC)]

いつも同じ友人の話だとアレなので、お次は違う友人と体験した山の話を… 
去年の秋頃のお話です。 

友人Mは釣りキチ仲間かつ、非常に傍若無神(誤字じゃないです、わざとです)な奴です。 
とある山の中の管理釣り場に女友達二人とチャラチャラと釣りに行きました、その時のお話。 

山に囲まれた某県にて、ママーリ釣りに興じてビクに20匹ほど釣り上げたあと
お待ちかねの昼食タイムと相成りました。 
ド平日の、しかも都心部からは程遠い山の中のキャンプ場、他にお客さんはいません。 
飯場代わりに使うキャンプ場は水道と竈用のブロックがあるだけでただの更地です。 
一番端っこのブロックに火を起こして魚を焼いてるとキャンプ場の端の茂みがやたらとガサガサし始めまして… 
最初は魚の匂いに釣られた猫とか犬かと思ったんですが、どうも様子が違います。 
やたらと茂みがガサガサするだけで特に近づいてくる様子も遠ざかる様子もありません。

 

 
507 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/08/08(日) 23:57:56 ID:IpIBkNzp0 [2/2回(PC)]
この山自体、霊山だと聞いてたんでその類かなぁと…おすそ分けでもしようかと思い、紙皿に魚とお酒盛ってたんですが 
女の子の一人が茂みの方を見てやたらと脅えているご様子で、詳しく話を聞くと真っ黒い鹿みたいな獣が覗いてたとのこと。 
見える子には見えるんだと思いながら茂みの方に近づいて皿を置こうとかがんだ瞬間、茂みから何かが飛びかかってきました。 

「やられる?」と思ったそのとき、Mが「あぶね!」と叫ぶが早いかミドルキック一閃。 
飛び掛ろうとしてた何かは「ギョス!」という何とも形容しにくい呻き声と共に茂みの中に吹っ飛んで行きました。 
びっくりしてMの方を見ると「奉げようとした瞬間を狙って襲うとか、卑怯すぎんだろ!!」とお怒りの様子。 
「待ってて」と短く言うと魚を捌くために持ってきたナイフを手に、茂みに分け入って行きました。 
M死んだんじゃね?とか思いながら待つこと10分弱…左腕に大きい引っかき傷をぶら下げてMが戻ってきました。 
中で何があったのか話を聞くと「襲い掛かってきたから返り討ちにした」とのこと…んなアホな。 

仕返しやら祟り等々があるんじゃないかと僕はもう冷や汗ダラダラです。 
恐怖で味のしない飯をかきこみ、帰宅。 
帰りの道中も何かあるんじゃないかとビクビクしてましたが特に何もなく、Mも今日までピンピンしてます。 
M曰く「祟れるほど強い相手なら向かって行ってないよ?弱いくせにこっちの隙を突いてちょっかい出そうとしたからしばいといた」 
とのこと… 

その話聞いたときはコイツ何者だろう?と思いましたが、 
後日聞いた話だと心スポ凸時に目の前に現れた何かを右ストレートで追い払った事もあるそうで… 
コイツもたぶん只者じゃない何かを持ってるんだろうな、と、神憑きの友人Sと重ねることで妙に納得しました。 

皆さんは決して真似などされることのないように… 
ちなみに、これは某県山中での出来事です。 
僕の住んでる都市部からは車で4時間ほどかかったんじゃないでしょうかね。 

長文、乱文失礼しました。



508 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/08/09(月) 00:36:41 ID:c3WrVNK40 [1/1回(PC)]
かっこいいM! 
俺も空手家の端くれだが、全然度胸のないチキン野郎です。 
またMの話聞かせてくださいね。